いつもガンダム解説をしてくれていた友人が逆シャアの解説をしてくれました。
気前よく「ブログに貼っていいよ」と言ってくれたので遠慮なく貼ります!
実は持久走だった映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』
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最近、友人が「『逆襲のシャア』でシャアがアムロにMS戦で負けた理由が分からない」と言っていたので、簡単な解説をざっと行いましたよ。
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シャアのサザビーって、アムロのνガンダムよりも能力では上だった。
なのにシャアは勝てなかった。
その理由って何故かって言うと、シャアのサザビーは兵糧攻めで負けたんですよね。
アムロは、まともに戦ったらMSの性能では勝てないと想定してた。
なので作ったのは勝つのが目的じゃなくて、負けないのが目的のMS。
それでアムロはシャアとまともに戦う必要が無くて、戦いを長引かせれば勝ちな勝負に変えちゃった。
νガンダムって、攻撃力は低いけど、あまりエネルギーを使わない腹持ちのいいMSだったんですよ。
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まず、そんな腹持ちのいい理由の一つがトレードマークのフィン・ファンネル。
ネオジオンの黒い人ことギュネイ・ガスが「なんであんなに保つんだよ!?」って驚いてた長い白い板。
長持ちだった理由は、ネオジオンのファンネルは充電が必要だったのに対し、νガンダムのフィン・ファンネルは核融合炉を載せてて充電不要だったから。
なのでフィン・ファンネルは普通のファンネルに比べて大きかった。
おまけにパタパタ動くので、アムロにしか扱えないぐらい操作が難しかった。
おそらくギュネイが奪っても、難しくて使いこなせなかったでしょうねという。
ネオジオン側はファンネルを使うのに充電が必要
だけどνガンダムのフィン・ファンネルは充電が不要。
なのでフィン・ファンネルは、あんな長持ちなうえにエネルギーの負担にならなかった。
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他の武装も、νガンダムは基本的に外付けでMS本体のエネルギーは不要な省エネ仕様。
それに対してサザビーは、ZZみたいにデカいメガ粒子砲なんて積んだせいで、ドッバドバとエネルギーを消費しちゃった。
さらにサザビーの方は3トンほど重く、出力も大きめな太っちょさん。
戦えば戦うほどエネルギーを使って、パワーダウンしちゃうというおデブさんだった。
対するνガンダムは、武器は基本的なのばっかりで無駄な武器を積まなかった細マッチョ。
ヤクトドーガ⇒αアジール⇒サザビーと連戦して、まだアクシズを押し返す余裕があったあたり、いかにνガンダムがスタミナを温存してたかが分かります。
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シャアはアムロに勝つのが目的なので、サザビーのスぺックを上げる為に出力を上げて重くするしかなかった。
それに対してアムロは勝つ必要が無く、サザビーが止まるまで攻撃をしのぐ性能がνガンダムにあればOKだった。
格闘戦だと思ってたら、実は持久走だったわけ。
それに気づかなかったので、シャアはνガンダムを「情けないMS」なんて言って負けちゃった。
それに気づかなかったので、シャアはνガンダムを「情けないMS」なんて思ってサイコフレームをプレゼント。
おかげで、より逃げ足に磨きをかけたνガンダムに負けちゃった。
(※友人より修正入りました。言葉足らずだったとのこと)
ナナイ・ミゲルが「大佐(シャア)の命が吸われていきます」なんて言ってましたけど、実はサザビーのエネルギーも吸われてたってわけですやね。
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追記 これについて何か感想を書いてほしいと言われたので。
自分は機体の性能について注目してアニメを見るタイプでもないので、すごく面白い解説だと思いました。
特に、逆シャアは話に付いていくのに精一杯でしたからねえ。
「ガンダムとアムロの性能の高さに敵が驚く」というのはファーストの伝統芸能なんで、フィンファンネルについて驚いてたのもいつものやつぐらいにしか思ってませんでした。
実はあの描写にはこういう意味が!?という箇所が多いのが、ガンダムが沼と呼ばれる所以ですな。
過去の友人解説シリーズ
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