【読書感想】“もうひとつの京都”を舞台にした、じんわりホラー(深泥丘奇談 /綾辻行人)

小説
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深泥丘奇談 (角川文庫)

 

 

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概要

ミステリ作家の「私」が住む“もうひとつの京都”。その裏側に潜む秘密めいたものたち。古い病室の壁に、長びく雨の日に、送り火の夜に……魅惑的な数々の怪異が日常を侵蝕し、見慣れた風景を一変させる。

 

Amazonより引用

 

面白くない。でも嫌いじゃない。

全てが結末で収束するミステリーと結末が必ずしも結論と結びついているわけでもないホラーはまったく逆方向のジャンルに見えますが、大きな「謎」を起点とするという点で見るとホラーとミステリーは隣り合わせのジャンルでもあります。

綾辻行人はホラー色の強いミステリーを描く作家であり、代表作たるAnotherはまさにホラーとミステリーを上手く融合させた大傑作です。その綾辻行人がホラーに全振りした小説・深泥丘奇談を刊行したと聞いたとき、僕は全力スルーを決め込みました。

だって、綾辻行人が過去に描いたホラーってハズレ率高かったですから……

ところが深泥丘奇談がシリーズ化して3冊まで続いているとなるとちょっと気になってきまして。DMMブックスのセールで金銭感覚がバカになってたのでほぼ衝動買い同然で買ったというのが購入に至るまでの経緯でございます。

 

さて肝心の読み終わった感想ですが、うーん。。。面白くない。

ただ、つまらないというわけでもないんですよね。むしろこの雰囲気は好きかもしれない。良く言えば味わい深い、悪く言えばスッキリしない。

そして、あとがきで「怪談の定番からはあえて距離を置いて、なるべく型に囚われない”怪異”を描いてみたいという想いで作を重ねてきた」と書いてあるのを読んで色々納得。怪談というよりかは幻想小説と表現した方が近いかも。

皆さんのお口に合うかどうかはまったく分からないのですが、あとがきの一文にビビッとアンテナに引っかかるものを感じた人はどうぞ。

 

 

 


 

 

プロフィール

読書好きのゲーマー。
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