【ゲーム感想】ストーリーを史実寄りにして、より重厚で”綺麗じゃない無双”に(戦国無双 ~真田丸~)

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無双シリーズに何を求めるかによるんですけれども、「とりあえず無双っぽいゲームがしたい!」とかだったらこのゲームはなかなか良いかと。ストーリーも重厚で遊びごたえがありました。やりこまなければサクッと終わるので社会人向けのゲームだとは思います。

戦国無双 ~真田丸~ - PS4

 

戦国無双 ~真田丸~ - PS4

戦国無双 ~真田丸~ – PS4

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概要

日の本一の兵・真田幸村の48年を描く、ボリューム満点の長編ストーリー
真田幸村の一生を中心に深く掘り下げ、1本の壮大なストーリーとして展開。父・昌幸の時代から始まり、幸村が生まれ、父の背中を見て目標を見出し、「大坂の陣」で壮絶な最後を遂げるまで、その生涯48年間を余すところなく描く。また、幸村たちの見た目を成長とともに変化させ、物語をドラマティックに演出する。

 

Amazonより引用

 

ストーリーを史実寄りにして、より重厚で”綺麗じゃない無双”に

良くも悪くも戦国無双4のDLC的なゲーム。当時放映していた真田幸村の大河に便乗したゲームなので、ストーリーは従来の無双と比べてだいぶ史実寄りです。

ただ、史実に沿ったシナリオとオリジナル展開はもちろんトレードオフの関係。史実だと早めに死んだ今川義元みたいなキャラとか、そもそも戦国大名でも何でもない石川五右衛門とかの出番がどうしても減るんですよね。

しかも今回は真田親子が主役なので、真田家が関わっていないイベントは本能寺の変レベルですらカットされています。一部は「副戦場」という名目で本編の補足的な意味も込めて収録されているので完全カットではないんですが。

個人的にはその判断は正しいと思っていて、今回のストーリーは史実縛り、キャラ数縛りをやったおかげでちゃんと綺麗じゃない無双になってるんですよね。戦国無双3とか全キャラ良い人になっててストーリーが結構くどかったですからねー。

あとは従来の無双と違って、年表が進むと幸村をはじめとした一部のキャラだけグラフィック上で歳を取るんですよね。幸村は歳を取るのに、仕えている忍者の佐助はやくのいちは20年ぐらい少年グラフィックのままなのは如何なものかと最初は思うのですが、慣れてくると気にならなくなります。

というか、これが意外と話に深みが出るんですよね。発言から強キャラ臭しかしない終盤の幸村はグラフィックや声優さんの演技も相まって格好良かったです。

戦国無双ってシリーズが進むにつれて幸村の印象が薄くなっていったんですけれども、今作でだいぶ思い入れのあるキャラになりましたねー。

 

まあ、山賊退治とか適当な理由を付けてダラダラと遊ばせる部分が無くなるともっと引き締まったんじゃないかとは思いますが。

 

群像劇っぽさの出る”次の一手”システム

ゲームシステムは戦国無双4をベースに作られてるので、ゲームとしての面白さはまず間違いないです。

今作は従来の無双よりもちょっと手ごたえのある難易度になってるんですけれども、救済措置として独自ゲージを消費して戦局を大きく変える”次の一手”というシステムがあるんですよね。

これを発動するとプレイヤーキャラや味方が「こんなこともあろうかと忍者を忍ばせていたのさ!」とか「こんなこともあろうかと援軍を呼んでおいたのだ!」とか後付けっぽいことを言い出してステージの難易度を下げることが出来ます。これが「一人の力で勝っている」感が出やすい無双に群像劇っぽさを付け足してくれる良いシステムなんですよねー。

直前の戦で特定条件を満たしてないと解放されない一手とかもあるんですけれども、それが前の戦との歴史的な繋がりを感じさせてくれるのもなかなか良かったです。

ただ、このゲームって基本的に真田家ゆかりの武将の強制出撃の回数が多いんで、中盤以降で真田家を使うと一手を使うまでもないぐらい楽勝でステージが終わって、ボーナス要素の回収も簡単に出来るんですよ。

一方で弱いキャラが強制出撃になると一手を使えるだけ使わないとクリアすら怪しくなる一面もあって、そこのバランスがちょっとストレスでした。

 

事前準備に何故こんな不要な手間暇が……

あとは今までメニュー画面や合戦準備画面で出来た武器強化や持ち物の買い足しは、町マップで鍛冶屋や商店まで直接足を運ばないと出来なくなっています。難易度が高いんで、事前準備は必須なんですけれども、事前準備のために訪れないといけない町マップが結構ロード時間挟むんですよね……。

そのうえ最初の町はこじんまりとして店の配置も分かりやすいんですけれども、終盤に使う大坂はマップがマジで広すぎて目的の店の位置が全然覚えられない。

最初は真田幸村として長野の片田舎から来たもんだから「大坂すっげええええ」ってはしゃいでたんですけれども、慣れてきてからは大阪に萎えてきてました。

平和な町をゲーム中で挟むことでドラマの緊張感を高めたいという狙いは分かるんですけれども、ゲーム体験としてはあまり良いものにはなりませんでしたねー。

 

まあ、多少の不満点はありながらも戦国無双4ベースなんで無双シリーズが好きなら遊べるかと。僕は無双に「ボタンポチポチしながらお話を楽しめるゲーム」であることを求めてるのでストーリーに力を入れた今作は楽しかったです。

 


 

 

プロフィール

読書好きのゲーマー。
ゲームは無双みたいなライトな物が好き。
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