【読書感想】ラノベ的モテ体質にチクり(化物語(下)/西尾維新)

ライトノベル
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電書版ではつばさキャットのみの収録です。1話だけですが中編ぐらいのボリュームがあります。

化物語 下

 

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DMMブックスだと期間限定ですが実質半額で買えます。(8/26まで) 

 

 

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あらすじ

西尾維新がおくる青春怪異譚大人気<物語>シリーズ第一作、電子版オリジナル3分冊で登場!三つ編み眼鏡の委員長・羽川翼。阿良々木暦の恩人である彼女が魅せられた怪異とは……?【「つばさキャット」収録】

 

Amazonより引用

 

ラノベ的モテ体質にチクり

化物語1巻の総決算ということで、怪異(あるいは人の悩み)と人間の関係性がテーマのひとつになっています。また、作者が面白さの勘所を掴んできたのか、いつもに増してキャラ同士の掛け合いが多いのも特徴。というか会話ばっかりで話が全然進まないことこの上ない。

話としては羽川翼の怪異を解決する話と見せかけて、実は主人公・阿良々木暦の八方美人体質とモテ体質にチクりと刺すような内容になっています。

化物語の面白さはアニメにしか存在しなさそうな性格のキャラに生々しい苦悩を付け足すことで、キャラの造詣が立体的になっていることだと思うんですけれども、今回は羽川翼の影を描写すると見せかけて、実は阿良々木暦の影を描写してるんですよね。

主人公のモテ性質を、ラノベにありがちな暗黙の了解にするんじゃなくて、そこを堂々と弄ってくるのは西尾維新お得意のメタ要素のひとつかなーと。

 

最終話なのに関係が発展せずに終わったように見えるのはちょいマイナス

悪くはない話なんだけれども、最終話なのにキャラの関係性があまり進展していないように見えたのは少し消化不良。話の前半だけでなく、後半でも戦場ヶ原ひたぎとの関係を描写してくれたら話として締まりがあったのになーと思いました。

初めて化物語シリーズを通して読んでみたんですけれども(アニメは2話ぐらいで挫折した)、キャラの会話文に惹かれなかった自分としては普通かなあ……と。

今のところ続きを読もうとは思いません。読むのが嫌だというわけではないので、「読んでください」と言われれば読みますが。

 


 

 

プロフィール

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