カミヅキ記録帳

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作品は好きになれないけど、作者とオンデーズは好きになれた(破天荒フェニックス オンデーズ再生物語/田中修治)

キングコングの西野さんとホリエモンが褒めてた小説です。

まあ、この二人、割と勢いで褒める傾向にあるような気がするんで、どこまであてになるかはよく分かんないんですけれども。

破天荒フェニックス オンデーズ再生物語 (幻冬舎文庫)

 

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【目次】

 

あらすじ

人生を大きく変えるため、倒産寸前のメガネチェーン店を買収した田中。しかし、社長就任 3 か月で銀行から「死刑宣告」が下される。
度重なる倒産の危機、裏切りに次ぐ裏切り、決死の資金繰り……。何度も襲いかかる絶体絶命のピンチに破天荒な施策で立ち向かっていく。実在する企業「 OWNDAYS 」の死闘の日々を描いた、ノンストップ実話ストーリー

 

Amazonより引用

 

 

 

小説家じゃないから仕方ない部分はあるんだけれども

作者はオンデーズの社長です。

多分、僕の中でこの小説の評価が高くないから気になるだけだとは思うんですけれども、小説の作法(笑)として微妙なポイントがいくつかあって、そこが最初に引っかかるポイントでした。

一人称視点なのに他人の心情を語っているのが変だよなーとか、””しかし””が2文連続で使われてるのが美しくないなーとか。

あとは説明と登場人物が多すぎてちょっとしんどいと思う個所も。

その辺は編集の人が上手いことフォローすればいいのになーと思いました。

 

「だって実話だもん」で解決する小説は好みではない

僕の小説の好みなんですけれども、合理性とか納得性があるもののほうが好きなんですよね。

最終的には面白ければ何でも良いんですけれども、「何故その流れになるのか」「何故その問題が解決したのか」という部分がしっかりしている作品のほうが評価が高くなる傾向にあります。

じゃあこの小説はどうかというと、主人公が破天荒フェニックスとあだ名されているだけあって、基本的にやってることが無茶苦茶の出たとこ勝負みたいなのが多いんですよね。

実話を基にした作品らしいので、多分本当にこういう解決法をしたんだと思うんですけれども、論理性の部分で「だってこれは実際にあったことだもん」というのは、やっぱあまり好きになれないなーと思いました。

 

作品は好きになれないけど、作者とオンデーズは好きになれた

とはいえ、僕がこの作品を小説として評価が低いというのと、これが実話であることに驚いたことは全く別問題です。 

作者の人柄がよく出ていて、この小説が好きだという人の気持ちも分かります。

型破りな方法で苦難を乗り越え続ける様は見ていて痛快だし、 後半に行くとすごく読者の情に訴えかける場面もあります。

東日本大震災で被災者のためにボランティアで眼鏡を作ってあげるシーンでの、被災者とのやり取りは特によかったです。

理屈が足りないというのも、人によっては「スピード感がある」とか「話が早い」という評価になるのかなーという気がしています。

あまり僕の評価に流されず、気になった人は読んでみてほしいところです。

僕はオンデーズという眼鏡屋のことは正直まったく知らなかったんですけれども、凄く魅力的な眼鏡屋ということは作品から伝わったので一度は行ってみたいとは思いました。

 

以上!!

このブログは毎日更新する予定なのですが、これからも読んでみようかなという人は読者になってもらえると喜びます!

 

 

 

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