さらば、明るく楽しいZZ(機動戦士ガンダムZZ感想  25話~27話)

ガンダムZZ
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Zのときも「当時のちびっこはどんな気持ちで見てたんだろう」と思ったけど、ZZも別の意味で「当時のちびっこはどんな気持ちで見てたんだろう」と思う。

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第25話 ロンメルの顔

アーガマは地球の反地球連邦組織「カラバ」と行動を共にし、ダカールを挟み撃ちにするためにガンダムチームは別動隊として活動を開始した。ジュドーたちガンダムチームは砂漠地帯からダカールを目指すのだ。だが、そこにはザビ家の再興を願って8年も待ちつづけた旧ジオン公国軍残党、ロンメル部隊が待ち受けていた。
ロンメル部隊は旧式ながら、砂漠における地の利を生かし、MSディザートザク、MSドワッジでガンダムチームを苦しめる。しかし、ジュドーたちが子供だと知ったロンメル中佐は時代から取り残されたことを痛感。ザビ家再興の夢と共にガンダムチームに破れ去った。

露骨に戦争の悲惨さを訴える話が増えた。

ジュドーが笑顔でモビルスーツを乗り回して敵を破壊していた過去を無かったかのように、戦争の悲しさをアツく語っては涙を流すようになっている。

今回はZガンダムがメイン機体として登場したり、「ジーク!ジオン!」の掛け声が出てきたりと色々懐かしい。古いおもちゃの売上が上がるようにちょっと懐かしい感じにしたのだろうか。

砂漠での戦闘もファーストのランバ・ラル戦のオマージュなのかもしれない。

ところで捕虜だったはずのプルが味方パーティーに混ざってたけど、今後はプルは味方ということでいいの?

 

第26話 マサイの心

不足してきた水を探しに出たジュドーは、不時着したところをマサイという土地の女性に救われる。
彼女の案内によりガンダムチームはオアシスのある小さな村にたどり着くが、村人は水を分けてくれようとしない。じつはマサイの亡くなった恋人タグは旧ジオン兵であり、一年戦争の恨みにより彼女は村人から白い目で見られていたのだ。マサイは村人に恋人だったタグとMSの強さを見せつけるために、MSゲルググでガンダムチームに戦いを挑んでくる。この日のために訓練を積んできたマサイだったが、やはりMS ZZガンダムに立ち向かえるものではなかった。ジュドーのZZガンダムに破れ、マサイはその心の傷を癒されること無く孤独な生活に戻っていく……。

この回からOPとEDが変更。新OP「サイレントヴォイス」は今のシリアス路線に合わせたようなシックな曲。

モビルスーツの暴力が何も解決しない話が続く。

マサイは生きがいを失い孤独に生涯を過ごすのだろう。

ここまで戦争の虚無を描写するからには、最終話では、何か暴力ではない方法で、人を救うような形で戦争を終結させるんじゃないかと予想しているんだけれども、はてさて。

それにしてもゴットンが死んで以降、話のシリアスとギャグのバランスがいい。

今回の話だと、冒頭の暑さで頭がおかしくなっているエルとルーのやりとりが最高だった。

 

第27話 リィナの血(前)

ハマーンはネオ・ジオン軍の力を誇示するため、地球連邦政府の首都ダカールで大パレードを敢行した。迎賓館のパーティーには連邦政府の要人を多く招き、ミネバ・ザビがザビ家の後継者として立った事を印象付ける。そしてグレミーに伴われたリィナは社交界デビューを果たすが、会う大人たちの日和見主義に嫌悪 感をもよおす。
一方、ジュドーたちガンダムチームは夜を待ってダカールに奇襲を仕掛け、混乱に乗じてリィナを救出しようとする。だが、ハマーンに見つかり撃たれたジュドーをかばいリィナが銃弾を受けてしまうのだった。

リィナを撃たれた怒りでジュドーが謎のパワーアップを遂げた。プレッシャーだけでハマーンを撃退する。

Z最終話付近でシロッコとハマーンが見せたプレッシャーはオーラが可視化した程度だけだったのに対して、ジュドーのプレッシャーはジュドー自身が大きくなったかのように見える。ジュドーはそれだけとてつもない才能の持ち主だということだろうか。

そのあと、コアファイターが当たり前のように市街地に止めてあるのには笑った。そんなところに止めておいてジオン軍に接収されなかったのは奇跡としか言いようがない。

アニメを貫くテーマはどんどん、腐敗した大人たちと政治への逆襲になってきている。あと、環境問題。いずれも富野監督が初代ガンダムから掲げ続けていたものだ。話がいつもの路線に入るのは良いとして、ZZ初期の「明るく楽しいガンダム」からよくこっちに舵を切れたものだと思う。

 

 

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