見たのは大学生のときぶりでしょうか。9割ぐらい忘れていたので、とても楽しく見直せました。ここから感想を書きますが当然ながらネタバレしまくりです。
PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰 [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2019/09/18
- メディア: Blu-ray
有名なトロッコ問題(片方の線路には5人の老人、もう片方の線路には1人の青年、ひき殺すならどっちがいいですか!!みたいなやつ)を24話かけてやったアニメでしたね!
トロッコ問題は感情と論理の二軸なわけですけれども、このアニメは更に犯罪係数の足りないやつは罰することが出来ませーん法律のいざこざが邪魔してくるから更にややこしくなってるわけですね。シビュラシステムがポンコツすぎて怒った狡噛慎也が槙島聖護に私刑執行しようとしている裏で、常守朱がシビュラシステムの意識と口喧嘩していて……みたいな。
そもそも法を運営するにあたって究極的には「無感情な人間が合理的な決定を下し続ける」ってのが理想なわけで、割と公平なジャッジをしているシビュラシステムさんは法のシステムとしては良く出来てるんじゃね?と思うわけです。槙島が関わると機能しなくなるだけで。
シビュラシステムが悪人の脳で運営されていたというのはある種の衝撃なんですけれども、今の日本でも法で人を裁くのは人間なので、あまり変わらないような気がします。
最終的にシビュラシステムは崩壊せずに残るのですが、このアニメは「法って運用するやつが悪いだけで、その法自体が良いとか悪いとかはまた別の問題やねー」みたいな話だったということでしょうか。
最後は宜野座が執行官になったり、狡噛が執行官じゃなくなったりとで、みんなシビュラシステムに依存しない道をゲットして、人間的に大きく成長したから一応ハッピーエンドなんですかね。人は死んだし、手放しのハッピーエンドじゃないですけど。おやっさんが死んだのは悲しかった。
ニーチェがツァラトゥストラかく語りきって本で、自分の意志で動く人間のことを「超人」と言ってて、そこから着想を得たエンディングなのかなーって思いました。
槙島聖護の元ネタもニーチェらしいし。まあ、ツァラトゥストラ読んだことないからそんな自信もって言えないけど。
通勤中『サイコパス』観てる。哲学者の名言がよく出てくるけど全体的にニーチェだわ。主人公の狡噛慎也は明らかに『神は死んだ』だけど、たぶん敵の槙島聖護って『大いなる(マキシマム)正午」で、善悪の境目が消え去った真実の世界を目指してるのかなと予想。2クール目楽しみ。😂
— 飲茶「史上最強の哲学入門」 (@yamcha789) April 10, 2019
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