初回と2回目の公演に参加しました。
3回目の公演は家に帰ってからアーカイブで確認済。
今回はアーカイブで確認出来る3回目のセトリを基準に感想を書いていきます。
目次
OP
巨大モニターに映る白髪のヒラサワが口頭で今回のストーリーを解説してくれます。
事前に特設サイトで公開されていたので、一応予習済なのですが正直ぜんっぜんわからない。
読んで分からなかったものが口頭で説明されて分かるはずもなく、頭の中に大きな?マークがたくさん横たわることに。
「なるほど、アンバニとアヨカヨいう人種がいるんだな……ッ!アヨカヨがとりあえず悪いやつでこいつ倒すんだな……ッ!!」と一応の納得をしたところで「アヨカヨは既に滅びました」と言われて、またもや?マークが頭の中に咲き乱れます。
この後に登場したテンプレ姉妹(ルビイとシトリン)、nGiap(割れ目から覗いてるヒラサワ)、天候技師(会人)のやり取りによって、とりあえず我々観客はZCONITEの破壊を目的とすればいいことだけは理解しました。
突然現れた割れ目から覗いてるヒラサワが「慌てるな……」と諭してくるのには笑ってしまいました。
COLD SONG
「まるで氷の牢に囚われたアンバニ」
というセリフと共に改訂評議会(観客のこと)の議長・ヒラサワ登場。
ややこしいのですが割れ目から覗いてるヒラサワとは別人です。あれはnGiapさん。
いつもならインタラでヒラサワを呼び込む際はみんなで大声を挙げて「ヒラサワーーーー!!!」と叫ぶのですが今回はコロナ禍のため拍手だけでお出迎え。叫ぶの楽しいんですけどね。
1曲目は「BEACON」からCOLD SONG。いつもライブは別アルバムの曲から始めるのに珍しい。
TRAVELATOR
更に珍しいことにソロライブで核Pからの選曲。
TRAVELATORが収録されている「回=回」はかなり作風がソロに近いと思っているのであまり違和感は無いのですが。
インターネットからライブに参加している参加者はこの曲が流れている間に指示された作業を終えなければなりません。
ヒラサワが作業のための時間稼ぎをしてくれているような気がしてちょっと微笑ましかったです。
三回目公演のときはヒラサワが歌の入りをちょっと間違ってたんですけれども、むしろ「口パクじゃなかった……」と安心しました。
LANDING
墜落する飛行機の幻影を見るルビイとシトリンのために、LANDINGの曲で対抗幻影をかけようとします。
墜落だけにLANDINGってチョイスなんですかね。
この曲の後にZCONITEを消すための分岐①。
選択肢を決めるときのBGMがめっちゃ勇ましくてアガる。
1回目の公演は失敗。2・3回目の公演は成功。
飛行機イベントを失敗した後のムービーは面白かったんですけれども、1回目にしか流れませんでしたね。グッドエンドを見たいんだから流れちゃ困るんだけれども。
燃える花の隊列
今回のアルバムで一番好きな曲です。
ヒラサワから力一杯「お前は大丈夫だ」と言われているようでちょっと泣きかけました。
あの小さな御身体のどこからあんなに力強い声が出るのか。
イントロのレーザーハープも素敵だったなあ。
転倒する男
この曲の間奏で「貴方が途轍もない存在であることを思い出すべきだ」とヒラサワが言ってくれたのにまた感動してました。
ドストレートな応援に弱いもんで……
この後の分岐は1回目・2回目は失敗。3回目は成功。
2回目にこの分岐に挑んだときは1回目と逆の分岐を選んだのに失敗になったのに驚いてました。
普通に「え……」って声出してたかも。
クオリア塔(1回目限定)
どんなムービーが流れていたのかもう記憶が朧気に…
クオリアというのは「自分が何を感じているか」ということを表す脳科学の専門用語で、「自分が何者か思い出せ」という主旨の今回のライブにはぴったりだなあ、とそんなことを考えていた気が。
アート・ブラインド(2回目限定)
1回目公演で見たことのないイベントが挟まったなあ、と思ったらいつの間にかアートブラインドが始まっていました。
「ミライハ キレイニ」という歌詞が今回の公演に合ってるような気がしないでもない。
この曲に限らず、今回のライブでは還弦P曲がいっぱい使われてましたね。
消えるTOPIA
間奏でnGiapについての説明が挟まれます。
「耐えることは善良さとは無縁である」というメッセージはいつもヒラサワが言ってることだなあ、と思ったのですが、「nGiapが過去からしか問題に取り組めない」という話はまったく付いていけない……
幽霊列車
この曲に出てきた道化師は、声が聞き取りにくくて大変でした。
あと、幽霊列車の演奏中に流れているムービーがシュールで1日目はあまり曲に集中出来なかったです。
「この電車が落ちたり戻ったりするムービーには幽霊列車よりもマンボNo5が似合うなあ……」って思いで頭がいっぱいでした。
LEAK(3回目限定)
この曲を生で聞けた人、めっちゃ羨ましい!!
しかもエンディングもグッドエンドだし。
この曲も生で聞いたら泣いてしまう可能性ある。
「世界とはお前のお漏らし」という一文からLEAKの選曲かな?
論理的同人の認知的別世界
「物語はクライマックスへ冗談のような夜ですって? ええ、前夜ですから」
というナレーションは3公演ともCDより胡散臭くて良かったです。
BEACON(中断)
3公演分聞いて、3公演ともここの演出で驚いてます。
この曲に入る前のナレーションの
「私だけが本当のことを貴方に言おう」
の力強さが好きです。
道化師が言うには、ここでのBEACON演奏は別のルートで起こるイベントらしいです。
ここまではアヨカヨが生み出した幻影で、ZCONITEを消さないと前に戻って永久にループしてしまうとか。
Timelineの終わり
「時の連続性という錯覚は、あらゆる困難が、その解決の道のりに苦難を含むとお前に教えてきた」
ここは、苦難こそが解決の道とは限らない、という意味の教えだと解釈してます。
Timelineの終わりを歌いながらPVと同じ振り付けをするヒラサワを見て、
「じゃあ世界タービンがインタラに採用されたら電球持って頭ブルブルさせてくれるのかな……」
と良からぬことを考えてしまいました。
賭けてもいいけど絶対やってくれない。
ASHURA CLOCK
突然出てきた”保護者“なる存在。
救済のヒーローとして知られているものの、実はこいつらこそが全ての元凶であり、ただの自作自演で崇められているに過ぎないとのこと。
ヒラサワを追いかけていれば、この存在の元ネタが何かは分かるはず。
ここで集めたデュンク・アンの旋律の出番です。
デュンク・アンは安寧をもたらす旋律だとnGiapは言っていたのですが、それは嘘らしい。
実は保護者を焼き殺す破壊の旋律であると。
nGiapから「集めた音を3・1・4・2の順で奏でろ」とやけに具体的な指示が飛びます。
ここで今までモニターの中だけの存在だったテンプレ姉妹(ルビイとシトリン)が舞台に上がります。
ルビイはサックスを、シトリンは歌声でデュンク・アンの音を再現します。
これがまさかASHURA CLOCKのイントロから音を抜き出したものだとは思わなかったですよね。
ストーリー付きの音楽ライブならではのネタですごく面白い。
還弦版ASHURA CLOCK、ヒラサワの曲の中で上位レベルで好きなんで凄い嬉しかったです。
この曲を聞いて、福間さんの訃報に際してヒラサワが「今後連携を深めるシーンを作って行こうと構想を練っていた矢先だった」とコメントしていたことを思い出しました。
このライブで連携する予定だったかどうかは知りませんけど。
シトリンの声もルビイのサックスもめちゃくちゃ格好良かったです。
BEACON
ルビイとシトリンの演奏から入るこの曲めっちゃ格好いい……
24曼荼羅みたいに、次はルビイさんのサックスと折茂さんのコーラスを迎えたライブやってほしい。
「BEACONなど存在しないという教育。それは嘘だ」という話、凄い元気出たなあ。
あなたは教育なんかには負けない。
ED
1回目・2回目はルビイとシトリンが記憶を取り戻せず、Astro-Hoが役目を思い出せないバッド・エンド。
3回目はグッドエンド。ZCONITEは全て除去されてルビイとシトリンが真の姿(nGiap)に戻ります。
nGiapの登場の仕方が面白すぎてズルい。
記憶のBEACON
「物語はこれでおしまい」というナレーションを上手くストーリーに溶け込ませているのは良いんですけど、突然すごい分厚い音が鳴るからちょっと心臓に悪いですよね。
ヒラサワが高音と低音のどっちのパートを歌っているのかが気になって口元を見ていたんですけれども、多分低音パートっぽい?
MC
3公演ともヒラサワのMCの腰が低くて本当に驚いた。
いつもなら「オマエタチー!カエレー!」って言うのに。
それに、ここ最近ずっとツイッターでピリピリしていたし。
何かの心境の変化だろうか。
あと、予定ではもっと文字が少ないライブになる予定だったらしい。1日目のMCでしか言ってなかったけど。
その他
インタラへのリアルタイム参戦はノモノスとイミューム(現象の花の秘密)の在宅オーディエンスからなんですけれども、今回のライブが一番良かったです。
最近のヒラサワはツイッターで強い思想性が出てしまっているのもあって色々不安だったんですけれども、その思想をうまくインタラクティブライブに昇華出来ていましたね。本当に良かった。
そうはいっても、全体的に説教臭いライブではあったから、人によってはゲンナリしたかもしれませんが。
あと、1日目にマシントラブルがあったはずだけど、どの曲で起こったか思い出せない。
会場がヒラサワのMCを期待して盛り上がってたんだけれども、あっという間に機材は直って何事もなくライブは進んでしまってちょっと残念。
次の記事では今回のライブであった個人的なしょーもない話を中心に書いていく予定。
ずっとヒラサワの曲が流れ続けていたショッピングモールの話とか。
3/30追記:書きました
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