カミヅキ記録帳

読書、映画、ゲーム、平沢進、ALI PROJECT、雑記。

【映画感想/えんとつ町のプペル】2プぺしました。ここまでバランスが悪い作品はある意味貴重

まず最初にひとりで鑑賞して1プぺ、次にウォッチパーティで鑑賞して2プぺ。

3プぺ目は……もう良いかな……

(※プぺ→プペルを鑑賞した回数を表す単位)

映画 えんとつ町のプペル

 

この映画はAmazonPrimeに入会すると見れます。

 

【目次】

 

概要

信じて、信じて、世界を変えろ。厚い煙に覆われた“えんとつ町”。煙の向こうに“星”があるなんて誰も想像すらしなかった。

一年前、この町でただ一人、紙芝居に託して“星”を語っていたブルーノが突然消えてしまい、人々は海の怪物に食べられてしまったと噂した。ブルーノの息子・ルビッチは、学校を辞めてえんとつ掃除屋として家計を助ける。しかしその後も父の教えを守り“星”を信じ続けていたルビッチは町のみんなに嘘つきと後ろ指をさされ、ひとりぼっちになってしまう。

そしてハロウィンの夜、彼の前に奇跡が起きた。ゴミから生まれたゴミ人間・プペルが現れ、のけもの同士、二人は友達となる。そんなある日、巨大なゴミの怪物が海から浮かび上がる。それは父の紙芝居に出てきた、閉ざされたこの世界には存在しないはずの“船”だった。

 

Amazonより引用

 

僕はむしろ西野さんに好意的だ

先に言っておくと、僕自身は西野さんに偏見は無いつもりです。むしろ好意的。西野サロンにも一時期入ってました。

まあ、僕が入った頃は、既にサロン内部のシステムが完成されていて、逆にそれが味気なくて3か月ぐらいで辞めたんですよね。

でも、あの場所が居心地が良いと思うのは理解出来ます。入ってる人はみんな良い人だし、なんだかんだオンラインサロンの中でも最先端でしたしね。

何が言いたいかというと、僕は決して西野さん憎しでこの映画を見たわけじゃないんですよ。

そんな僕から見てもこのアニメは他の追随を許さないレベルで気持ち悪いと思いました。

 

「誘導尋問のような映画」

絵や声優のクオリティははっきり言ってずば抜けて高いです。

特に、主役のルビッチに声を充てていた芦田愛菜は本職の声優と遜色ないレベルで上手いと思いました。

脚本も、いくつか無理のある部分はあるものの、元が絵本ということを考えると、こんなもんかなあというレベル。

じゃあ何がダメだったかというと作品テーマの誤解を許さない姿勢なんですよね。

 

この映画は「笑われても夢を諦めない」がテーマになってるんですけれども、極端なまでにキャラクターがそれをセリフで説明するんですよね。

それが1回や2回ならまだしも、ことあるごとに「夢は諦めちゃいけない」とか「下を向くな、上を見ろ」とか言い続けるし、挙句、挿入歌の歌詞も「夢をあきらめるな」みたいな内容なんですよね。

物語の後半、主人公をいじめていたガキ大将が、泣きながら主人公の味方をするシーンは格好良かったんですけど、ここでも「夢を諦めるな」みたいなことをガキ大将に言わせてかんっぜんに興ざめ。

シーン自体はかなり感動的だったのに、その感動の理由もセリフで説明しちゃってるんですよね。

これについて、ウォッチパーティで一緒に見たレンジさん(@LOVE_RANGE03)が「誘導尋問のような映画だった」とクリティカルなコメントを残してくれました。

 

ガンダムが長く親しまれている理由は、解釈の多様性が存在するから

僕が面白いと思う物語は解釈に幅が存在します。

 

たとえば宇宙世紀を舞台にしたガンダムが長く愛されている理由は、解釈に多様性があるからだと思うんです。

それは「ガンダムシリーズで伝えたかったことは何か」という大きなテーマから、「俺の好きなモビルスーツの話」のような小さなレベルのものまで、人の数だけ「俺のガンダムの楽しみ方」が存在するんですよ。

全てを説明しきらず、客が内容を理解しかけた瞬間にひょいっと取り上げる。それを「粋な心意気」と呼ぶと思うんですけれども。

プぺルは映像技術や声優の凄さがずば抜けているからこそ、「粋な心意気」の足りて無さが目立ってるんですよねえ……。

 

正直な話、商業作品でもプペル以下のクオリティの物はたくさんあるんですよ。

ただ、ここまでクオリティのバランスが悪い作品は貴重なので、ある意味必見だと思います。

 

岡田斗司夫が「テーマは客に見せるものじゃない」という話をしてたんですけれども、まさにプぺルはその逆を行ってるんですよね。

クリエイターなら、岡田斗司夫のアニメの教科書を読んでからプペルを見ると学べることが多いのではないかと。反面教師的な意味で。

www.camduki.com

 

 

 

)