【読書感想】神経科学で考える脳のパフォーマンス②ストレス対策から対戦ゲームを攻略する(BRAIN DRIVEN パフォーマンスが高まる脳の状態とは/青砥瑞人)

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対戦ゲームは、ストレスと隣り合わせです。

少なくともストVはストレスの温床です。ストレスVです。

普通なら、ストVを攻略してストレスを減らすことを考えますが、今回はストレス対策という観点からストV(というよりも対戦ゲーム全般)のがんばりかた、向き合い方、攻略を考えていこうと思います。

BRAIN DRIVEN パフォーマンスが高まる脳の状態とは

 

BRAIN DRIVEN パフォーマンスが高まる脳の状態とは

BRAIN DRIVEN パフォーマンスが高まる脳の状態とは

  • 作者:青砥瑞人
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン

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概要

人の神経系はブラックボックスとして扱われ、なかなか研究が進まなかった。
しかしながら、近年の科学技術の発展により、そのブラックボックスが開かれ始めている。
人類が新たに獲得しつつある叡智が、難解な科学論文の中だけに埋もれているのは非常にもったいない。そしてその叡智が、単なる事実確認のためだけに使われることも、人類にとっては大きな損失になる。
本書の役割は、神経科学が新たに示してくれる叡智を、哲学や心理学でこれまで育まれてきた叡智と照らし合わせることである。
そして、ビジネスを含めた我々の生活と照らし合わせることにある。
その結果として、人間理解にどのように応用できるのか、実際の生活にどのように応用できるのかを探求する「応用神経科学」としての役割を担いたいと考えている。

世界では、神経科学の企業研修への応用、教育への応用が少しずつ始まっている。ここ日本でも、その流れが動き始めている。企業や教育現場において、脳を学ぶ時代、神経科学を応用する時代が始まったということだ。

本書では、特にビジネスパーソンからの要望が多く、課題を感じているという「モチベーション」「ストレス」「クリエイティビティ」という三つのテーマについてお話ししていきたい。

Amazonより引用

 

ストレス=筋肉痛という思想を持つ

まず知っておきたいのが、ストレスそのものは、集中力・論理力・記憶力を高める効果があることです。

これを知っているだけで、ストレス=成長のチャンスと考えられるようになるかと思います。

但し、プラスの効果が出るのは、受けているストレスが自分の目標に関係する場合に限ります。

たとえば「勉強が難しい」「練習してるコンボが出来そうで出来ない」といった学習・成長の苦しみのストレスならプラスの効果を得ることが出来ます。

しかし、「上司が怖い」「Wi-Fiが遅い」「対戦で、不意に攻撃を喰らったせいで練習に意識を避けない」のような自分が望まない箇所から受けるストレスは、脳のパフォーマンスが落ちる原因になります。

望まないストレスを過剰に感じてしまうと、前頭葉の前側の領域が停止して、冷静な判断が出来なくなってしまいます。

ときどき、対戦後に話を聞くと「自分が何をしているか分からない」「何があったか覚えていない」という人がいますが(※僕も未だにそうです)、対戦によって脳が望まないストレスに晒されていることが理由なのでしょう。

 

良いストレスと、悪いストレスに分解して考える

しかしながら対戦ゲームをしている以上、望まないストレスと自分を切り離すことは不可能です。

そこでオススメなのは、自分が受けているストレスを一度整理してみることです。

繰り返しになりますが、自分の目標に関係するストレスが良いストレス、自分が望まない箇所からのストレスが悪いストレスです。

ストVの場合だと、

良いストレス→コンボや対空など、練習したことが失敗した

悪いストレス→意図していないタイミングで相手の攻撃を喰らった、ランクマッチでポイントが下がった、知らない技でハメられた

となるでしょうか。

 

ストレス要因を切り分けることで得られるメリットは主に以下の3つです。

・悪いストレスに対する注意が向きづらくなる

・漠然とした印象でストレスを認識することを防ぐ(曖昧な状態でストレスを認識すると、脳に負荷がかかりすぎる)

・「自分が何からストレスを受けているか」を認識することで、優先順位を整理することが出来る。あるいは、課題の解決のために、誰かに頼ることも出来る。

格闘ゲームはガムシャラに対戦をしていると、悪いストレスにばかり気を取られてしまいます。

しかし、対戦の中でも挑戦や練習を混ぜることで、ストレスの良い影響も受けることが出来ます。(それは僕がヴァナヲさんから教わった格ゲー思想でもあるのですが)


ストレスを感じないレベルの目標を作る

脳は良くも悪くも、ギャップによって反応するそうです。

たとえば、ストVのランクマッチでポイントの減り幅が気になって冷静になれない人は、自分が無意識のうちに立てている目標が、自分のスペックに合っていないのかもしれません。

もちろん高い目標を持つのは大事ですが、それが自分自身を苦しめることにも繋がります。

高い目標を持っていると、成功したとしても、足りない部分に目が向いてしまうこともあるでしょう。

それを頭に入れておいて、ストレスに悩まされているときは、目標を思い切って下げることも考えてみてください。

目標を低くすることで、成長を客観的に観測しやすくなります。

成長を実感することは、モチベーションを高めるうえでも重要なポイントです。

 

いかがだったでしょうか。

今回の本は当たり外れの激しいプライムリーディング本の中では大当たりに類する本だと思います。

ブログにまとめるに当たって、かなり削った箇所があるので、この本を面白そうと思った人は是非読んでみてください。

BRAIN DRIVEN パフォーマンスが高まる脳の状態とは

BRAIN DRIVEN パフォーマンスが高まる脳の状態とは

  • 作者:青砥瑞人
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン

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www.camduki.com

 


 

 

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