【映画感想】仲間のために死ぬ映画よりも、目の前で仲間が死ぬ映画の方が理解出来る(ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島 /細田守特集①)

アニメ
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仲の良い友人から久々にラインが来たと思ったら「そばかす姫を見た結果、俺にとって細田守はクソだと思い知ったわけだがお前の意見を聞かせろ(要約)」という内容でした。他人がつまらないと言ってるものを見るぐらいならその時間で面白い映画を見た方がコスパが良いと思うんですけれども、細田守の映画を順を追って見ていくというのはこの機会が無ければ二度とやらないと思って快諾しました。

細田守のオリジナルアニメはサマーウォーズだけは面白かったんですけれども、おおかみこどもの雨と雪が好きになれなくて、後は見てなかったりするんですよね。まあ、今は感性が変わってるんで、逆にめちゃくちゃ細田守が好きになるかもしれないですよね。無いと思いますが。

記念すべき細田守祭りの一作品目はワンピースのオマツリ男爵です。本当は「僕らのウォーゲーム」から見たかったんですけれどもネトフリとアマプラに無かったんですよねー。 

ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島

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あらすじ

「偉大なる航路(グランドライン)」を航海中、ルフィ海賊団はオマツリ島の宝の地図を発見!島に着くと突然煌びやかなテーマパークが出現し、肩から花を咲かせたオマツリ男爵が登場して、ルフィに言った。

「秘密の宝物をやろう。ただし、地獄の試練を乗り越えられたらな!」この言葉にルフィは飛びついた!地獄の試練–それは金魚すくいに輪投げに射的といったお祭り気分満載の試練ばかり。やがて男爵のクセモノ部下たちにクルーが次々と消されていき・・・その先にある秘密の宝物とは?ルフィはたった一人で挑んでいく!!!

Amazonより引用

 

ワンピース信者から大ブーイングを喰らった劇場版

この映画、ワンピースファンからはすこぶる評判が悪いらしいんですよね。

その理由は色々あって、ワンピースファンが期待するような「仲間!勝利!!どん!!!」みたいな様式美じみたストーリーじゃないところとか、アニメの絵柄がいつもより汚い(※監督によると原作に寄せたらしい)ところとか、展開のために一部の設定が無視されているところとかが批判のやり玉によく挙がるようです。

僕はというと、ワンピース映画の中という括りじゃなくて、全アニメ映画の中でも上位に入るぐらいこの映画が結構好きでもう5回ぐらい見てます。

 

仲間のために死ぬ映画よりも、目の前で仲間が死ぬ映画の方が理解出来る

僕が友達少ないからかもしれないんですけれどもジャンプ漫画にありがちな「ダチのためになら死ねる!!」みたいなヤンキー的価値観って見るのはいいんですけれども、あまり共感までは出来なくてそういう映画にはなかなか入り込めないんですよ。そういう人間からしたら、ルフィが両手両足を磔にされながら、数少ない仲間が死んでいくのを伝えられるこの作品の方が共感できるわけで

島に乗り込もうと言ったのはルフィで、言うなれば自分の判断ミスで仲間を全滅させてしまうという現実を突きつけられるシーンなんですよねー。あー、それ共感出来る!あー、やな映画!

さっきも書いた通り、この映画は5回ぐらい見てるんですけれども、未だにルフィが仲間の死を伝えられるシーンを見ると恐怖を感じるんですよね。敵役の大塚明夫の演技がまた神がかってるんですよ。

個人的に、クライマックスでルフィが過去の仲間に執着してゾンビみたいになってるシーンは監督からの「仲間とか公言してるやつなんて気持ち悪いよな!!」という性格の悪いオタクに向けられたメッセージだと思ってるんですけれども、どうなんでしょうね。

 

ルフィは仲間なんていなくても大丈夫!!

ウェブで公開されている監督インタビューを読むと作品のテーマは「仲間を持つことの辛さを描いた」「ルフィが今の仲間がいなくなっても何だかんだ新しい仲間を作るから大丈夫!!」ということらしいです。あとジブリを去らざるをえなかったことに対する恨みつらみが籠ってるとか。

ジブリの話はさておいて、原作でもルフィはウソップとメリー号を切り捨てて旅を続けようとしてたので、実は冷静に考えると「ルフィが今の仲間がいなくなっても何だかんだ新しい仲間を作るから大丈夫!!」というテーマは監督の原作理解が深かったんだなあ、と今は思うわけです。

 

 


 

 

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