【読書】元スポーツ新聞社勤務の元AV女優が教えるAVの舞台裏(AVについて女子が知っておくべきすべてのこと/澁谷果歩)

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性に関する話はタブー視されがちですが正直なところ結構気になるじゃないですか。むしろ人間の本能としてタブー視されているものほど知りたくなるような気もします。というか男子ならAVの話は大好きですよね。

そんな知的好奇心を満たしてくれる本が今回紹介する「AVについて女子が知っておくべきすべてのこと」です。男性向けの本ではないのですがお仕事本としてなかなか楽しめました。

基本的にはAV女優になろうとしている女子が読む本だとは思うのですが、そんな気持ちが無い女性でも普段男性がどんなファンタジーを見せられてるのかということを知るために読むのも面白いんじゃないかなと思います。

AVについて女子が知っておくべきすべてのこと

 

AVについて女子が知っておくべきすべてのこと

AVについて女子が知っておくべきすべてのこと

  • 作者:澁谷 果歩
  • 発売日: 2020/09/17
  • メディア: Kindle版
 

  

 

 

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概要

世の中がどんなに移り変わってもAVがなくなることはない。
誰も教えてくれないAVの本当を、いちばんくわしい女性が教えます。

出演作品750点の2018年引退したAV女優、澁谷果歩。
青山学院大学卒、TOEIC990点(満点)で、元スポーツ新聞社勤務の彼女が、女性のためだけに書き下ろしました。

 

Amazonより引用

 

ニュートラル視点のAV舞台裏記録

筆者は元AV女優で新聞記者も経験していたという澁谷果歩さん。アンダーグラウンドな世界が知りたくて、ギャラのいい潜入取材感覚でAVデビューしてしまうというなかなか良い感じに好奇心がバグってる人。

元女優といっても、この本は暴露本的な下世話な本ではなく、AV女優という「仕事」について女性向けに包み隠さず書いた本です。

いやAVが題材の本なんで内容はどうしても下世話になるんですが、AVそのものについて非常にニュートラルな視点で書かれてると感じました。肯定も否定も特にしておらず、良かったことは良かった、嫌だったことは嫌だったと素直に書いています。

書き口はまったく堅苦しくなく、むしろ軽やか。面白エロお姉さん的なキャラで書かれてるんですけれども、ところどころにインテリジェンスを感じさせる部分もあってなかなかに好み。かと思えば「縁の下の力持ちんこ」なんて、めちゃくちゃしょーもないことが書いてあったりするんですけれども。

 

AV強要問題の過去と今

個人的には終始、工場見学をするぐらいの気持ちで読んでいたんですが、なかなかエグい話もサラりと暴露してあって「これは苦い顔をする関係者もいるだろうなあ」と。

たとえば現段階では「AV出演を強要された女優はいない」というのが業界の総意となっているみたいんですけれども、実情としては「強要とは言い切れないギリギリのラインでなし崩し的に出演させるパターン」も結構あったようで。

筆者の場合はアダルトグッズモニターとして応募していたはずがいつの間にかAVの面接に移り変わって、あれよあれよと言う間にパッケージ用の宣材写真を撮られてしまったらしいです。この人は好奇心がバグってるんでAVに出るなら出るで前向きに捉えていたようですが。

とはいえ、この本が出版された時点(2020/9/17)では各メーカーもAV強要問題については重く受け止めているみたいで、撮影前に「身バレの可能性があります」という誓約書を女優に音読させたり、撮影後でも出演したAVの発売を取りやめる権利が女優には保証されているようです。

 

夢は壊れるけれども、男性にもオススメ

その他にも現役のAV女優やAV関係者なら言い淀んでしまいそうな話(AV女優のSNS戦略、本番の有無、違法アップロードによる業界の収益の話、パケ写真の修正)についても触れてくれていて、給与明細や出演承諾書など本人が出せる資料は可能な限り添付してくれています。特にパケ写修正の話は、発売するレーベルによってターゲット層が違うからムチムチ好きをターゲットにしてるところだとパッケージ写真を太くされてしまうというエピソードが面白かったです。

男性にとっては夢が壊れるようなことばかり書いてあるんですけれども、僕は裏側を知って想像するのが好きなので読んで良かったと思います。

 

 


 

 

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