カミヅキ記録帳

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平沢進のBackSpacaPass「会然TREK2K20編」簡易まとめ

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個人的な備忘録として。いつでも見れるとは思うけど、webに文章として残しておくことには何かしら意味はありそうだと思って。要約なので多少不正確でも許してね。

youtu.be

 

・「さっそくお前たちはわたくしのシャツを特定しにかかっていると思うのですが探しても無駄です。これは既製品ではございません」

 

大阪ライブについて

・バンドの舞台美術は似たり寄ったりになるので今回の舞台装置のデザインと映像は中井さんにお願いした。ヒラサワにこれを与えたらどうなるのかという意味で巨大なピラミッドが用意された。その際にセグウェイと山台を思いついた。

セグウェイはヒラサワがかなりギリギリに思いついた。思ったより簡単な乗り物だった。

・大阪でTAZZが舞台から落ちてしまったのはスタッフがボケていて、セグウェイの停車位置を示す目印代わりのレーザーハープのスイッチを出し忘れたせい。

 ・山台を動かしていた赤い人は「どうせ黒子が見えるのなら赤くしよう」という意図で赤くしてる。

・世界タービンのときに山台が出なかったのは滑り止めが引っかかって動かなかったせい。

・東京公演が2週間後。大阪の仕込みで東京のことは全然考えてなかった。ドラマーのレルレには時間が無いのでYouTubeでライブで演奏する楽曲を探させた。

・東京で演奏したLOOPING OPPOSITIONの歌詞は大阪のホテルで書き換えた。LOOPING OPPOSITIONは没曲をヒラサワの兄が不許可曲集というカセットで販売した物。そもそもはマンドレイク時代に作った曲なので歌詞が雑だった。おやすみDOGのアレンジもここで考えた。

・パプリカ食堂でご飯を食べる予定だったが、予約客が大量にいると聞いたので行かなかった。

tabelog.com

多分ここかな? 

 

 東京ライブについて

・ライブ会場に椅子がないので身体が動かせるようにPの曲を混ぜてライブにした。大阪と一曲も同じ曲がないことはレルㇾに言われて気付いた。曲のストックは400ぐらいあるので、ライブの選曲には困らない。

・黄金の10年周期を思わせる事件が起こった。大阪で使っていたベースが使われなかったのは東京のリハーサルで壊れたから。どうしようと思ってたら客席にたまたまいたEVOベースの開発者がEVOベースを提供してくれた。EVOベースの思想は「シンセベースに負けない音を出す」なので音がすごく野太かった。それでステージ上で3人ともEVOを使うことになった。

・普通ならライブでドラマーは真ん中にいるが、変わったことをしたいのでレルㇾを横向きに配置した。そうするとベースドラムの振動がヒラサワに伝わり、普段より音が取りにくくなったのでドラムをアクリルで遮断した。

 

NHKホール追加公演について

・コロナでホールが空くかどうか分からなかったので在宅オーディエンスライブをすることになった。大阪と同じ曲順でやることは決まっていたので、演出をカメラワークを使ったものに変更するだけで良かった。

・ライブの選曲が絶妙で今の状況を歌ったようだという感想が届いた。長年やってよかったと思った。ブルーリンボーの曲が多かったけれどもこの曲は誤情報と恐怖と不安で民衆を操作するディスとピアを描いたアルバム。17年前のアルバムだけれども、当時から今と同じ状況が見えただけ。特に狙って選曲したわけでもない。

・ライブ開催日がコロナのせいでコロコロと変わっていたら超大吉の日にライブをすることになった。この降って沸いた感じが黄金周期らしくていい。

・ピラミッドを崩壊させたいけれどもどうすればいいのかまだ思いついてなかった。始めてライブを見る人もいると思うのでちょっと印象に残るようにしたかった。そこでチェーンソーを使うことを思いついた。幕を落とすという意味合いも一応あった。

・チェーンソーを使うと伝えると松村舞台監督はもう慣れっこなんで「ああそうですか」と言って準備してくれた。しかしチェーンソーでピラミッドと同じ幕を切ってみると身体が引き込まれることが分かったので、チェーンを外してカッターナイフを付けた。

・ライブ中は8台の360度カメラが回っていた。色々なところにある。他にもカメラ自体はかなりあった。

・このライブでは音響問題があった。普通のライブだと観客を吸音材と考えて調整する。ところが今回みたいに観客がいないと音が反射してリズムがメチャクチャになる。実際に山台が低音で揺すられて、音響がめちゃくちゃになった。途中で音程が取れなかったのはこのため。360度カメラ映像を配信する際は修正する。

 

質問コーナー

・何故ここまで人気になったか

色々考えたけれどもよくわからない。けれども突き詰めると悲しい結論になりそう。 それは”音楽の敗北”ということ。ヒラサワの見た目やキャラの評価も多いのではないか。そうでなければヒラサワ音楽が破壊しようとしている感受性を訴える音楽を同時に聞ける理由が分からない。ただそれは良しとすることにしている。

昔から20%の自立派と20%の扇動派、60%の日和見派がいて日和見派はどちらが優勢かを見てなびく。今はツイッターがあって誰でも発言出来るせいで深く考察した言葉とそうでない言葉が同じ棚に並んでしまって、がっかりすることも増えた気がするが、これはそういう人の存在が見えるようになっただけで昔から実はこうであった。この人たちがずっとそうであるというわけではなく、いつかは優勢な方になびく。そういう人たちは最初はヒラサワにキャラ的な人気を求めてきたかもしれないけれども、次第に感受性が練磨されてヒラサワから見て魅力的なオーディエンスに育つことを期待している。がっかりすることもあるけれども、さっきみたいにやってて良かったと思うこともある。今は人気が出てしまっているが、人気を出そうと思って出してるわけではないので、ヒラサワは何も変わらない。

 

・パレードの冒頭でレーザーが跳ねてたのはどうして?

レーザーは一度小さな鏡に反射して出力されている。鏡を動かすとレーザーが動いたり、早く動かすと残像が出来たりする。このミラーはMIDI信号で制御できる。ヒラサワが使っているレーザーハープの大元を舞台袖に置いて、そこから送られてあのような形になった。

レーザーハープを1回弾いたときと2回弾いたときに音が違うのは、レーザーハープには仕込んでる音が最後まで出るモードと遮っている間は音が鳴り続けるモードと、何種類かの音源を仕込んでおいて遮るごとに仕込んだ音が順番に出るモードがあってこれらを組み合わせている。たまに楽器としての必然性ではなく、動きとしての面白さを優先んするために音の出ないフェイクのレーザーを弾くこともある。

NHKホールで世界タービンと祖父なる風の間の音がおかしかったのは、その2曲の音を同時に鳴らしてしまったため。途中で気付いたので操作して片方の音を止めた。これは再配信の際に修正しない。

 

・既成概念に操られる民をハッピーな言い方で言い換えてください。

「2m以内幸せだらけ」「48時間以内幸せだらけ」

 

・会場内で流れていた客入れの音楽は誰が選んでいるか

ケイオスユニオン社の社員。ヒラサワも良いと思っている。GazioでのDJを勧めたがあまり出たがらない。ほとんど誰も知らないものを持ってくるが全てのセンスが良い。今後も客入れのBGMは彼に任せる。

 

・SWITCHED ON LOTUSのサビの一拍前はフラメンコで使用されるラスゲアード奏法ですか?

ラスゲアード奏法もどき。「死の無い男」でも使っているがスパニッシュギターのパロディーといった感じ。

 

・自己像と他者から要求される像が乖離していると感じる時があるが、ヒラサワはどのように昇華していますか?

まず他者から要求される像と自己像は常に乖離している。気にしないこと。自分はまったく気にしていない。知ったこっちゃない。乱暴に言うと「人がどう思おうが関係ない。私は私で自分の自己像を実現していく」。自信を持って言うがこうすること以外に他人を幸せにする方法は無い。自信を持ってあなたの自己像を守ってください。

 

・影響を受けたクラシックは?

ラヴェル。それからゴジラ伊福部昭

 

・既存曲の冒頭に導入的な役割のイントロを付けて観衆を惹きつける手法は何故使うのですか?

ひとつは期待をさせて裏切るようなイタズラ心。それとヒラサワの面白さはどこにいるのか分からない状態から既知の場所に抜け出したような感覚、目隠しを突然外された感覚、予想も出来ないどんでん返しの快感であり、それを何回も楽しんでもらうこと。当たり前と思っていた視点を突破出来る喜びに到達出来てもらったら良いなと。ヒラサワ自身がそういう経験ばかりしてきたので、それのお裾分け的な意味合いで、楽曲の中や選曲の中にそういうものを仕込んでいる。

 

驚きの発表

ギターアルバムについて。なかなか終わらない前提で余裕を持って作っているのだが新しい仕事が入り込んでギターアルバムの進行が遅れる。その遅れる様をみんなと共有するためのイベントとして『平沢進170帰路の1分間』というイベントを始めた。

www.susumuhirasawa.online

具体的に公開できない話はこのイベントで暗号で知らせている。かつてオリーブという旗がこのイベントであったのだが、それの意味はそんなに難しく考えないでほしい。オリーブと言えばオイル。オイルはOIL。つまり大阪インタラクティブライブを示した言葉である。

ギターアルバムはそろそろ大きく舵切りしないといけなくなった。今作ってるタイプの曲は、複雑故に作り始めてから中断されてしまうと感覚を取り戻すのに時間がかかるタイプが多い。一方で3か月空いてても続きから取り掛かれるICE-9でやっていたような曲調のものもある。ギターアルバム制作が後者のような曲にシフトしないと終わらないことに気付いた。

今年は他のミュージシャンに比べて皆さんの御贔屓のおかげもあってコロナ騒動でほとんどダメージを受けていない。そこで「お前たちに借りは作らない」という意味もあって制作途中の曲を放出することに決めた。録音等して構わない。GNのメンバーには高音質版を後日配るので勝手に持っていってほしい。放出することで次のタイプのアルバムに舵を切る。

 

・1曲目 牛人

フジロックのときに公開したサーフっぽい作りの曲。本来は会人のために作った曲。フジロックは会人を出したかったのに、いつのまにかヒラサワメインになった。

www.youtube.com

 

・2曲目 タイトル未定

2曲目と3曲目は半端な仕上がりなものだったので手を加えてある。ギターアルバムという縛りを外してとにかく形にしてある。2曲目と3曲目はとにかく変態的でまとまった時間を取らないと作るのが難しい。

Youtubeのリンク見つからなかったから各位でBSPから該当部を切りぬいてください)

 

3曲目 タイトル未定

この曲は2曲目より変態かもしれない。自分ではもう分からない。

www.youtube.com

 

終わりに

トレンドに入るのが嫌なので質問ハッシュタグを作らなかったのに視聴者数が9000人を超えてしまった。

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