序盤で読むのをやめなくて良かったです。マジで。
あらすじ(アマゾンよりコピペ)
青春は残酷だ!?ひねくれ男の妄言ラブコメ
――青春は嘘で欺瞞だ。リア充爆発しろ!
ひねくれ者故に友達も彼女もいない高校生・八幡が生活指導の先生に連れてこられたのは、学園一の美少女・雪乃が所属する「奉仕部」だった――。
さえない僕がひょんなことから美少女と出会ったはずなのに、どうしてもラブコメにならない残念どころか間違いだらけの青春模様が繰り広げられる。
俺の青春、どうしてこうなった?『僕は友達が少ない』の平坂読氏も(twitterのつぶやきを)注目する期待の新鋭、『あやかしがたり』で第3回小学館ライトノベル大賞、ガガガ部門大賞受賞の渡航(わたり・わたる)が残念系ラブコメに参戦!?
主人公の比企谷八幡 (ひきがやはちまん)が卑屈でぼっちで陰キャで高二病、ヒロインの雪ノ下雪乃 (ゆきのしたゆきの)が孤高の天才美少女なので、こいつらのどちらか(あるいは両方)が奉仕部の活動を通してまともな人格が育っていく青春物語かと思ってたんですけれども違いました。こいつらは最後までそこまでまともになりません(少なくとも1巻では)。というよりも、むしろ”みんな”から少しズレた彼らの”青春”の過ごし方に『そのままでいい』と後押しをするような内容です。
この小説での一番のキーマンは由比ヶ浜結衣 (ゆいがはまゆい)です。彼女は一見リア充に見えながらも”みんな”の顔色を伺ってしまって意見を合わせてしまう癖のようなものがあるんですけれども、そんな彼女が奉仕部を通して自分を変えていく話です。
まあ、最初の数十ページは何が面白いのかがさっぱりわからずツイッターでも軽くぼやいてたぐらいなんですけれども、由比ヶ浜結衣が登場したあたりで作品の方向性がはっきりし始めて面白くなりました。
近頃のラノベらしいあざとい表現、たとえば
我ながら完璧な推理。「あれれーおかしいよー?」とか言いながらヒントを出してくるメガネの小学生がいなくてもこれくらいは朝飯前だ。
渡航. やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫) (Kindle の位置No.229-230). 小学館. Kindle 版.
みたいな感じの地の文がちょっと寒かったんですけれども、後半に行くにつれて普通に受け入れることが出来ました。
ラノベだと思ってちょっとナメて読んでたんですけれどもいい小説でしたね。もし学生時代に読んでたらハマってたかもしれません。
今はキンリミの読み放題でこの本の1巻だけ読めるようです。(20/09/05現在)
読み放題のラインナップは定期的に入れ替わるので、気になる人は今のうちに読むと良いんじゃないでしょうか。初月無料です。下のリンクから入会してくれると小躍りします。
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