ニーアオートマタの小説版です。
ストーリーは基本的にゲーム本編をなぞっているだけで、その割にはゲームをやっていないと登場人物が何をやっているかがさっぱり頭に入ってきません。
あの盛りだくさんのストーリーとド迫力のCG演出を文章だけで表現して、なおかつゲームでは語られなかった登場人物の心情や設定を語るというのは相当骨が折れる作業だというのは分かるのですが、そこは何とか頑張ってもらいたかったです。
とはいえ小説が全く面白くないかというと、そんなことはなくてゲームをやるだけでは追い切れなかったキャラの心情やいまいちを細かく描写しているので、そこにどれだけの価値を見出すかによって評価が分かれる本です。
個人的には、CDEルートに突入したときの9Sの心情が分かりにくいと思っていたんですけれどもそこに対して文章でフォロー入っていたことと、意味は分からないけれども何故か感動してしまう真エンドをきちんと文字で解説してくれたことが良かったです。
エンディング後に思わず何かを考えてしまう”ニーアオートマタらしさ”とでも言うべきものも残っているので、決して悪い本では無いんですけれども、ニーアオートマタはやっぱあのCGと音楽と脚本が全部合わさってこそなのだなと改めて思わさせる一冊でした。
小説NieR:Automata(ニーアオートマタ ) (GAME NOVELS)
- 作者: 映島巡,ヨコオタロウ
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2017/08/05
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ニーア オートマタ ブリングアーツ ヨルハ 二号 B型 Version 2.0 PVC製 塗装済み可動フィギュア
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