【読書感想】俺たちが求めているのは「成功法則」なんかじゃない!健常者への「近道」だ!!(発達障害サバイバルガイド 「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47/借金玉)

ライフハック
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「知らない間に物がブラックホールに吸い込まれて行方不明になった」とか「他人のことに興味がまるで無いからTPOに合わせて着る服が分からん」とか「趣味に関して金の浪費が人一倍馬鹿になる」とかは人類普遍の悩みだと思っていたのですが、そういう現象のせいで生きることに息苦しさを覚えている人をひとまとめにして発達障害と呼ぶようです。

我らが格ゲーマーの星、梅原大吾さんも自身がADHD気味であるということをツイートしていたりするのですが、言い出せないだけで自分が発達障害だと疑っている人も多いんじゃないでしょうか。

かくいう僕も物が片付けられないやら、服装のルールがいまいち分からんやらと発達障害っぽいところがあるんですけれども、現代社会ってそれが出来ないと勝負の土台に立たせてもらえないところがあるので、日々しんどいなーと思いながら生きています。

そんな僕みたいな人は自己啓発書で「早起きの大切さ」「挨拶の声の大きさ」を学ぶよりも先に、「発達障害サバイバルガイド」で健常者に擬態するところからスタートするべきです。

この本は乱暴な言い方をしてしまえば発達障害の人間でも出来るハードルの低いライフハック集なんですけれども、書いてることはどれも合理的で普通の人間が同じことをやっても相応の効果が出るんじゃないかと思います。そういう意味では発達障害者の皆様だけでなく健常者の皆様にも自信を持っておすすめ出来る本です。

発達障害サバイバルガイド――「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47

 

 

 

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概要

お金、うつ、習慣、設備、服、食事、人間関係……発達障害当事者が自らの壮大な失敗談と共に語る「普通じゃないけど使える」ハックが満載! 発達障害ではなくても、生きづらさを感じている人、忙し過ぎる人、うつの人などにも役立つ内容です。「なんだか人生がうまくいかない」と思ったら読む世界一意識の低い自己啓発書。

 

Amazonより引用

 

まずは食器洗い機を買うんだ!

この本もジャンルとしては自己啓発書になると思うのですが、とにかく意識が低い。

普通の自己啓発書が「立派で稼げる人間になること」を目標にしていることに対して、この本が目指すのは「健常者」ですからね。読者の想定レベルが良い意味で極限まで低いので誤解を招くような抽象的な話はほぼありません。

何せ最初の教えが食器洗い機を買えですからね。これは確かに「早起き」や「挨拶」より確実に効果が出るに違いありません。

どうしてこの本で最初に食器洗い機の購入が勧められているかというと、

 

・スペックの低い人に限って設備への投資を惜しんで、努力で乗り越えようとする

・とりあえず「食器洗い機」に設備投資をして楽になった経験を得ると、設備投資の良さがわかる

・そもそも我々は食器洗いという複雑なタスクを見るとやる気が出ないことを自覚するべき(洗うスペースを準備してスポンジに洗剤を垂らして…)

・複雑な工程を「食器入れる」「ボタン押す」で片づけられる食器洗い器は神

 

といった理由です。

どうです?グゥの音も出ない正論すぎて食器洗い器買いたくなったんじゃないですか?

 

「家の中で鍵を無くす問題」は金で解決しよう!

自己啓発書では「可能性という扉を開く鍵を探そう」みたいな言い回しがよくありますが、家の鍵を家の中で紛失している我々はそんなオシャレなこと言ってられません。

幸いなことに僕は2年ぐらい前から鍵を決まった場所に置き続けるスキルを手に入れることが出来たのですが、それを習得できるかどうかはかなり運が絡みます。

そこでこの本が提唱しているのが「キーファインダー」という商品を使うこと。鍵に専用のアクセサリーを付けておくと、万が一鍵が見当たらなくてもリモコンのボタンさえ押せば音が鳴って知らせてくれるそうです。

こんな道具を見ると「リモコンの方を無くしそう」と心配している人もいると思うのですがご安心ください。この本では更に一歩先を行く対策として、「リモコンはガムテープで机の脚に固定しておけ」という教えを展開しています。

 

オシャレに興味がないなら時計はアップルウォッチ一択だ!!

本に書いてあることで特に感心したのが「時計はアップルウォッチを買え!」という教えですね。

てっきり「支払い機能が付いているから財布を忘れても安心」とか「LINEが時計上で見れるからスマホゲーとSNSで時間を無駄にするリスクが減る」とかだと思ったんですけれども違ったんですよ。

服が分かるタイプの人間に腕時計マウントされるのを防ぐために一番無難なアップルウォッチを装備しておけという話らしいんですよねこれが。もう納得しかない。

幸いなことに自分の周囲には腕時計マウントしてきそうな人間はいないので今は適当な活動量計で良いかなと思ってるんですけれども、環境が変わるときにはアップルウォッチを買おうと思いました。

 

他にも、金の管理が出来ないタイプの人のための信用を失わない借金の頼み方惰性で頑張り続けて体を壊すタイプの人のための休み方など全部で47個のサバイバルスキルが登場します。いやー、借金する際のライフハックなんて書いてるのなんてこの本ぐらいじゃないですかね。

先に書いた通り、健常者がこの本に書いてあることと同じことをしても能率が上がると思うので、なんだかんだ万民向けの本だと思います。とりあえず、この本を買うこと自体が設備投資の第一歩ということで1冊どうでしょうか。

 


 

 

プロフィール

読書好きのゲーマー。
ゲームは無双みたいなライトな物が好き。
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