私のホリエモンの印象は「目標への最短経路を語らせたら右に出るものはいない」です。たとえば女性が「仕事に困っています」って相談してきたら、「あなたは美人だから水商売で働きましょう!」って即答するタイプかな?って
その回答を聞いて納得しないようなやる気のない人のことは理解できないし、興味も特にないんだろうなと。だから、そんな彼がやる気のない人に向けた本を出版していることは意外でした。
すべての教育は「洗脳」である?21世紀の脱・学校論? (光文社新書)
- 作者: 堀江貴文
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2017/03/17
- メディア: Kindle版
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この本はホリエモンなりに「どうしてみんなは一歩踏み出すことが出来ないのか」ということを解説した本です。明日から毎月3000円ずつ収入を増やす本は数あれど、「それをみんなが実行できない理由」にスポットを当てた本は珍しい気がします。
学校で教えることは「与えられることを行うお勉強」と「禁止令」
「お勉強」で身につくのは、敷かれたレールに乗る習慣だけだ。その習慣が身についてしまった人は、1ヶ月後のテストや解くべき 問題集が机の上になければ、自ら何かを 学ぶことはないだろう。なぜなら、彼らが目的としているのは、「与えられた課題をこなし、 大人に認められること」だけだからである。
堀江 貴文. すべての教育は「洗脳」である~21世紀の脱・学校論~ (光文社新書) (Kindle の位置No.905-908). 光文社. Kindle 版.
決められた時間ごとに動いて、全体の和を何よりも重んじる!そしてボスに褒められて尻尾を振って喜ぶ!縦社会に一切の異を唱えない!そういう従順な戦士を作成することが学校の目的です。
学校は(日本でしか通用しない)常識を教える洗脳施設であって、決して優れた人間を生み出す場所ではありません。それは決して陰謀論ではなく、学校が作られた歴史的経緯からも明らかであるとホリエモンは述べます(詳細は割愛します)。
こういった学校環境が『与えられていないことは決してやらない人間』を生み出し、多くの人間が一歩を踏み出せない諸悪の根源であると。
没頭することが学びのスタートライン
でも、「学び」を楽しんでいる人は違う。没頭している人にとっては、正解が見つから ないことも、自ら動かなければ取り組むべき課題が見つからないことも、没頭する対象 がある限りすべては「楽しい」ことだ。だから、彼らは好んで暗中模索を、試行錯誤を繰り返す。
堀江 貴文. すべての教育は「洗脳」である~21世紀の脱・学校論~ (光文社新書) (Kindle の位置No.902-905). 光文社. Kindle 版.
ホリエモンは学生時代、誰よりもプログラミングが好きだったプログラミングバカだったおかげでライブドアを作ることが出来ました。学校で勉強以外の事を行っているやつはダメ人間という烙印を押されたが、それを守り続けた人間が「自称凡人」となります。
誰の言うことも聞かずに没頭することが、学校教育の洗脳を解くカギとなり、幅広い教養(学校で教わる不必要な数式のことではない)を身に付けるきっかけになるとこの本には書かれています。
若い世代は気付き始めているのかもしれない
私がツイッターを通じて知り合った格ゲー仲間の中でも、格闘ゲームに没頭して何かを目指し始める若い子がどんどん増えてきたように思います。
仲の良かった男の子が、格闘ゲームのために東京へ行くと言ったときに軽く相談に乗ったことがあります。大人の責任として「ロクなことにならないからやめておけ」と止めながらも、何を言っても折れそうにない彼の情熱に負けて、最終的には応援せざるを”えなかった”ということがありました。
実際のところ、私の後押しなんぞ無くても勝手に行ったでしょうけれども、上手く説得しきれなかったことでしばらく病んでました。まあ、今は元気そうにやってるみたいなんで、私の心配は杞憂だったんですけれども。
学校で教わったことだけでは幸せになれない時代になってしまった。彼だけではなく、若い子たちは本能的にそれに気付きつつあるのかもしれません。
この本を一通り読み終わった後に、自分のことを考えたのですが、幸いなことに今の生活で特に不満はありません。
でも、何かに没頭しすぎて馬鹿になった人が自分の周囲に出てきたら、今度は最初から応援してあげるというのが、この本を読んで納得した自分の義務なのかなとも思いました。
余談
構成を練って本の感想書いてたら、クソ疲れたので、次はもう少し手を抜く方法を考えます。
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