【ALI PROJECT】Belle Epoque 全曲の感想とか考察とか

ALI PROJECT
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個別の曲を楽しむというよりかは、通して聞くと満足感を得るようなタイプのアルバム。

フランス料理のフルコース的なアルバムではなく、懐石料理みたいなイメージですかねえ。

Belle Epoque(初回限定盤)

 

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  • アーティスト:ALI PROJECT
  • 徳間ジャパンコミュニケーションズ

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アタシ狂乱ノ時代ヲ歌ウ

ワーオゥ!ワーオゥ!ワーオゥ!

イントロが馬鹿みたいに明るくてポップでどうしたアリプロ!?と思ったんですけれども、曲が始まってしまえば、いつもの前衛的なアリプロでした。

この曲はいつもより「俺たちに付いてこい」という気迫を感じます。

令和燦々賛歌よりもこの曲の方が令和っぽくて良いなと思います。

美しくない時代に、美しく生きようとする少女貴族の精神的続編ですよね。

 

転生離宮へ

「狂乱」と比べてイントロがダークでちょっとびっくり。

「うーちゅーうーにーだーかーれー」の音の伸ばし方が好きです。

弦の音も良いのでライブ演奏が楽しみです。

歌詞は多分、好きな人に会うために転生を志すという曲なんですけど、その表現が「宇宙に抱かれ」とは。トンデモスケール。

富野監督が作るガンダムの世界観に合いそうな曲だと思いました。

 

大正撫子モダンガール

気怠げ。タイトルからしてお毒味LADYのようなアップテンポの曲を想像していたので意表を突かれました。

大正時代の、女性の地位向上を謳った女性の強さを歌詞にした感じですかね。

サビのメロディは、どこかで聞いた気がするんだけれども思い出せない。

 

Café d’ALIで逢いましょう

冒頭の弦が超素敵だと思ったらパガニーニというヴァイオリニストのフレーズを少し引用したらしいですね。うーん、センスが良い。

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歌詞には過去のアリプロ楽曲に登場したお店の名前が散りばめられていて、最後は「宝の在り処」という言葉で締められています。

最初聞いたときはあまりピンと来ないタイプの曲だったんですけど、この曲をBelle Epoque(最高の時代)というテーマで発表するのエモいなと。

何回か聞いてると、「アリプロの楽曲は時代を超えて常にあなたと共にあるよ」という意味の歌詞に聞こえてきてちょっと泣きそうになりました。僕、15年来のファンですからねえ。

 

歌詞で匂わされてる曲名は

青空(青空広場)、ダリの宝石店、Tailor Tの変身譚、狩猟令嬢ジビエ日誌、茸狂乱美味礼賛、快楽のススメ(秘密倶楽部=倶楽部エピキュリアン)、薔薇美と百合寧の不思議なホテル、BAR酔芙蓉へようこそ、で全部ですかね。

カフェ自体をテーマにした曲はカフェテラスでお茶をどうぞ、ヴィオレッタはVioletta Operetta、ギャルソンという単語はエスカルゴ嬉遊曲という曲で出てくるんですけども、この3つはこじつけっぽいかな?

 

恋闇路

ちょうど最近、桜井政博さんオススメの8bit曲を聞いてたもんだからイントロのピコピコ感にびっくりしました。かっけえ。

「恋闇路」は、江戸時代を舞台にした歌。わたしがすごく好きな日本画があって、そのイメージから書き上げました。それが、これから心中に行く男女が金屏風に描かれている絵。男の人が絽の着物を着ていて裸足のように、舞台は夏なんです。本当なら秋を舞台に曼珠沙華でも咲かせるなど設定を変えても良かったんですけど。絵に描かれた季節感を大切にしたうえで、歌詞の中へ夏の季語なども入れながら歌詞を書き上げています。

ALI PROJECTが掲げた「良き時代」「美しい時代」とは?メジャーデビュー30周年目記念アルバム「Belle Époque」リリースインタビュー! – HARAJUKU POP WEB

このピコピコした曲調に「よっしゃ江戸時代の情愛の歌詞載せたろか」と思う気持ちがよく分かんないですよね(※褒めてます)

高い教養がないと作れない歌詞だし、そのうえで作品にまで昇華してるのはハイセンス。かなり好きな曲です。

幻想庭園どころか聖少女領域の頃から考えても、こんなにも変化(進化とも退化とも言い難い)してる姿勢は見習いたい。

 

ドリアンヌ嬢の肖像

元ネタは「ドリアン・グレイの肖像」という小説らしいですね。

まったく好みじゃなさそうな作品なんですけれども、今度買おうと思います。

歌詞の冒頭から自己紹介が入って「なんじゃこりゃ」と思ったんですけども、歌詞の世界観めっちゃ良いですね。

不老不死なのに肖像画だけが老けていく女性が、自分の人生に絶望する話だと思うんですけれども。

ハイセンスな歌詞だ。

 

君影草

鈴蘭の別名なんですってね。

最初聞いたときはいつものアリプロっぽいバラードだなあと思ったのですが、ちゃんと聞くとこの曲歌うのめちゃ難しそう。

 

令和燦々賛歌

何じゃこの嘘くさい歌詞はと思ったら、元々は令和の悪口を歌詞に入れ込む予定だったんですね。

アレンジができ上がる前は「令和恐々賛歌」というタイトルで、令和を皮肉った内容で書いていましたが、ジャズのアレンジがあまりにも明るくて素敵だったので、暗いことを歌うのは嫌だな、と。

令和の歌なのに妙にノスタルジーっぽいのがチグハグなんだよなあ……

でもこのメロディに暗い歌詞を載せるのが嫌だという理由はよく分かります。

 

日出づる万國博覧会

いつもアルバムの終わりに入る曲の歌詞は、いかにもエンディングっぽいものばかりなんですけれども、今回すごい前向きですよね。未来に希望を感じさせるような内容というか。

その希望の象徴として「万博」というテーマを持ってくるのは上手いですねえ。

曲は子供のオモチャ箱をひっくり返したような感じ。好み。

 

Art de Vivre (instrumental)

エスニックで面白い曲。

これも何か歌詞を付けてほしかった気も。

 

 

森の祭典はMP3販売してくれると嬉しいな。

 


 

 

プロフィール

読書好きのゲーマー。
ゲームは無双みたいなライトな物が好き。
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