カミヅキ記録帳

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 【映画感想】 ISDN接続、パソコンの無い島根……何もかもが懐かしい……(デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム! /細田守特集⑦)

細田守特集の千秋楽は懐かしの劇場版デジモンです。本当に見るのが辛かった「未来のミライ」を見終わった直後に、Huluでしか配信していないこの映画を見るためにわざわざHuluと契約してこの映画を見たんですけれども、「俺が見たかった細田守映画がここにあるよぉぉぉぉぉ」ってなりました。 

デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム

 

 

【目次】

 

あらすじ

 「デジモン」劇場版第2弾!! ネット上で暴れまくる邪悪なデジモンに、TVでは見られない究極体ウォーグレイモンと究極体メタルガルルモンの合体デジモン"オメガモン"で立ち向かう!

 

Amazonより引用

 

ディアボロモンの強そうさ加減が半端ない

細田守ってオリジナル作品を作ると何か一言言いたくなるような作品しか作らないんですけれども、ワンピースのオマツリ男爵にしても、今回のデジモンにしても、細田守に元ネタのある作品の劇場版を作らせると、その作品が持っている良さの本質を抉り出すのがめちゃくちゃ上手いんですよね。

デジモンとかポケモンみたいなホビー系のアニメって主人公が後方支援で、実際に戦うのはマスコットキャラじゃないですか。今回の映画は主人公とデジモンが一緒に傷ついてるんて、元々のアニメにあった「一人と一匹の絆」という要素をよりエグい形で観客に伝えられていると思うんですよ(というかそういう狙いで一緒に戦わせたと細田守のインタビューに書いてあった)。

それを表現するために生まれた今回の敵・ディアボロモンの演出がまた良いんですよ。

「変身バンク中は攻撃しない」というルールを破ってきたり、勝ち確BGMが流れているのにむしろ主人公サイドを追い詰めたり、テレビ版では視聴者と制作側の「暗黙の了解」だった部分を平気で破ることで40分という短い上映時間で敵のヤバさを効率的に引き立ててるんですよね。

小学生の頃から映画オリジナルのフォームとか必殺技はご都合主義丸出しすぎて嫌いだったんですけれども、オメガモンだけは当時でもすんなりと受け入れることが出来た記憶があります。危機感の煽り方がガチすぎたからだと思うんですけども。

 

「泣き」のサマーウォーズ、「笑い」のウォーゲーム

ディアボロモンはハッキングで世界中を混乱に陥れるんですけれども、その事実を知っているのが主人公サイドの中でも4人だけで、お母さんとか息子が世界のために戦ってるとか夢にも思わないわけですよ。

だから主人公達が会議をしている最中でも、お母さんからしょーもない手伝いをするようにとか言われたりするシーンがあるんですけど、そのシーン超笑えるんですよね。

同じようなシナリオでもサマーウォーズは「泣き」の要素が強くて、ウォーゲームは「笑い」の要素が強めです。僕は断然ウォーゲームの方が好みです。

 

ISDN接続、パソコンの無い島根……何もかもが懐かしい……

あと、この映画は40分の時間制限の中で笑いを取ったり感動させたりしないといけないので、その当時に生きた日本人にしか分からない単語とか固有名詞がガンガン使われてるんですよね。

かの有名な「島根にパソコンなんかあるわけないじゃん」は最たる例。ヨボヨボのおばあちゃんがおはぎを持ってきてくれているシーンも2021年現在では田舎ですらもう見ることが無い風景な気がします。

ISDNでインターネットに繋がっているパソコンとか、妙にカクカクしているビデオ通話とか(この当時ですらビデオ通話はオーバーテクノロジーかと思うけど)、スマホじゃない携帯電話とか、90年代生まれのリアルがこの映画に詰まってるんですよねえ。

僕と同世代の人は今改めてこの映画を見ると色々懐かしすぎてヤバいと思います。


さて、細田守特集はこれで終わりになるんですけれども、一番古いこの作品が一番面白かったです。この頃の細田さん帰ってきてえ……。

 

 

 

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