【読書感想】ミステリー要素が薄くて評価がやや下降気味です(化物語(中)するがモンキー・なでこスネイク/西尾維新)

ライトノベル
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収録されているのは「するがモンキー」「なでこスネイク」の2作。今回の巻ではミステリー成分が作者の目論見通り減少傾向にあるので、上巻に収録された2作に比べると僕の評価は下がっています。キャラ小説としての化物語はあまり肌に合わないんですよねえ。

化物語 中

 

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あらすじ

西尾維新がおくる青春怪異譚 <物語>シリーズが電子版オリジナル3分冊で登場!吸血鬼体質となった高校生・阿良々木暦。彼が出逢う、猿に願った少女と蛇に巻き憑かれた少女とは……?【「するがモンキー」「なでこスネイク」収録】

 

Amazonより引用

 

するがモンキー

化物語という話は、怪異によって全てを失った戦場ヶ原ひたぎが失ったものを取り戻してマイナスからゼロになるだけじゃなく、そこから更に失ったもの以上のプラスを得るなるまでの道筋を描いた話なんだなということに気付きました。とか言って全然違う展開になるかもしれないんですけれども。

今回は戦場ヶ原ひたぎが怪異によって失われた友人関係を取り戻す話でした。それとは別に主人公とひたぎの奇妙な恋愛関係の描写もあってその部分は面白かったです。全く主人公に興味が無さそうに見せかけて、肝心なところで助けに来るひたぎ可愛いですよね。

記号的なキャラクター(ツンデレとか委員長タイプとか)に嫉妬とか愛情とか、そういう生々しいテーマが被さってくるのが化物語の特徴だと思うんですが、そのギャップの落差が激しすぎるのが人気のポイントなのかなと思ったり。

それ以外だと今回はバトル描写が多めなのが恐らく見どころなんですけれども、そこはあまり入り込めずでした。アニメで見たら面白いんだろうなー、という感じ。前回は長靴だったけど、今回はスニーカーだからパンチ力超絶アップだぜ!!という変な理屈にはちょっと付いていけませんでした。

テーマは面白かったけれども、解決に至るまでが冗長で、伏線を活かしたミステリー的な鮮やかさも無くて、僕にとってはイマイチだった話です。

 

なでこスネイク

化物語を意識的に避けていた僕でも知っているキャラ、撫子初登場回。僕世代のオタクには「恋愛サーキュレーション」を好きな人が多いです。

今回はいつもの相方役ひたぎが欠席。代わりに前話の元凶、神原駿河が主人公のパートナーとして事態の収拾に向かいます。どうでもいいといえばどうでもいいのですが、神原駿河の怪異は猿の手ではなく、レイニーデビルという架空の悪魔だったはずなのに、執拗に「彼女の猿の手が~」と地の文で説明されることに少し違和感がありました。

西尾維新お馴染みの言葉遊びパートが短く終わったり、その言葉遊びパートも本編と絡めていたりで、僕が苦手だった部分が緩和されていて良かったです。

話のテーマは主人公の八方美人っぷりに釘を刺すような内容。それなりにひねりもあって、ヒロインもまともに可愛くて良かったです。変な生き物とのバトル描写も面白かったです。

でもこの話、アニメだと面白いのかもしれないけれども、小説だとあまり印象に残らないですね。

 

次は下巻ですが、少し間をおいてから読もうと思っています。

 

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