カミヅキ記録帳

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ミュージカル版刀剣乱舞が高度なシュールギャグだったという話

流行ってるものは機会があるなら触れておきたいと思い、紅白にも出るらしい刀剣乱舞のミュージカル版のDVDを友達から借りました。

ミュージカル『刀剣乱舞』 ~三百年の子守唄~[初回限定盤A]

ミュージカル『刀剣乱舞』 ~三百年の子守唄~[初回限定盤A]

 

刀剣乱舞って元はブラウザゲームなんですけど、友達が言うには、ミュージカル版と演劇版とアニメ版があるらしくて、それぞれ制作会社が違うせいで、同じキャラでも設定が微妙に違うそうなんです。だから、それぞれのメディアミックス先にそれぞれの独立したファンがいるとか聞きました。伝聞だし曖昧な記憶で書いてるし、間違ってたらごめんなさい。

 

ここから感想書きます。ネタバレしまくります。あと、 劇中の写真はここのサイトを見てください。

natalie.mu

なんかね、まず時間遡行軍っていう悪いやつらがいるんです。こいつらは過去の世界で歴史を捻じ曲げるのが目的。何でそんなことをするのかは劇中で説明されてません。とにかくこいつらは見かけたら問答無用で殺すべき存在です。それに対抗する存在が刀剣男士っていう刀を擬人化した(正確には付喪神らしい)イケメン軍団。歴史を正しく導くのが目的です。言うなればタイムパトロール

そんで刀剣男士達が調査のために過去に戻ったら松平家(後の徳川家)の部下達が時間遡行軍に全員斬り殺されちゃってて、家康だけ生き残ったんです。でもこのままだと正しい歴史が流れなくなってしまう。だから刀剣男士みんなで部下の代わりをしながら家康を育てることにしました。「お前がママになるんだよ!」です。家康が成長するに従ってビジュアルは変わるのに刀剣男士はまったく老けないこと、周囲の人間がその件についてはノーツッコミなことは多少気になりましたけど、結構劇の出来は良かったです。

家康の息子の信康の最後とラストシーンが特に良かったです。歴史的事実として信康は、信長に切腹を命じられて死にます。未来から来た刀剣男士たちは当然そのことを知っています。正しく歴史を紡ぐことが刀剣男士たちの役割です。しかし、彼らは信康と仲良くなりすぎてしまいました。そのことにどうやって向き合っていけばいいのかと、それぞれが葛藤します。

それとラストシーンは家康が天下太平の世を築き、天寿を全うするシーンです。最後に刀剣男士たちが家康の元に再び現れ、家康を看取ります。全部で2時間ぐらいでしょうか。涙あり笑いあり鬱ありの良い劇でした。75点ぐらいあげれます。

 以上が第一部です。劇だとここで休憩が入るのかもしれませんがDVDではここからノータイムで第二部。さっきまで家康を看取っていた刀剣男士たちが笑顔で歌って踊るコンサートが始まります。繰り返しますがノータイムです。歌う曲の歌詞も英語めっちゃ混ざってます。余韻も世界観もぶち壊し。観客も待ってましたとばかりにサイリウムを振り回します。私の開いた口が塞がりません。

出てくるのは刀剣男士だけだと思って油断してたら家康と信康と劇中に出てきた農民が和太鼓と一緒に登場します。家康の「徳川家は好きかああああああああああ!!!」という掛け声で盛り上がる観客。待って感動返して。こういうのが40分続きます。踊り狂うイケメン達とポップでハイテンションな曲と徳川家の和太鼓を聞いてると良くも悪くも嫌なことが吹き飛びます。二時間のミュージカル、全部このための前フリ。ファンはこれを「強制カウンセリングタイム」と呼んでいるそうです。

 

女オタクの世界、あまりに高度。

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