回=回 / 核P-MODEL(平沢進)② 歌詞以外の考察

平沢進
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長くなったから分割。回=回の感想、後編です。

 

回=回

回=回

 

 

 

核P-MODELとは何かを考える

ヒラサワの中では、ソロは隠喩で物語を唄う、P-MODELは直接的な歌詞を唄うという線引があるようで。

核Pをヒラサワがやり始めたきっかけは多分、ヒラサワのメディアに対するストレスがピークに達してP-MODELをやりたくなったけれどもバンドメンバーを今更集めるのが面倒になったからひとりでP-MODELを始めたんだと思うのですが。

だからビストロンってヒラサワがリズムに合わせて美しい日本語で愚痴を言ってるアルバムですよね!(暴論)

核Pのセカンドアルバムのгипноза Gipnozaは曲構成的に核Pファーストアルバムのビストロンのパロディをやりながら新基軸を目指していたように思えます。派手で分かりやすくテクノしている。

それと比べて今回のアルバムは遮眼大師以外は全部比喩的な曲になって何だか分かりにくくなったなあという印象です。核Pらしくない。かなりソロ寄り。

 

回=回というタイトルを考える

言葉の意味を考えずに、記号として『回』という文字を見ると線に切れ目がなくて、循環していることがわかります。

また、ジャケットの写真を見ると『回』の中に人間が立っていて、回という文字は人間(自分自身?)を表しているのかなと。

回=回

あと、回の中に『=』の文字が含まれていて、この写真一枚で『回=回』を表現してるように思えます。 ポイントはぐるぐるしてて、ひとつで完結しているところか?

 

歌詞カードの序文を考える

f:id:CAMDUKI:20180907053819j:image

写真は怒られたら消します。歌詞カードを開くと最初のページの左側には回(人間)と回(脳)を繋ぐ謎の数式、右ページには日本語で書いてあるのに一切読む気がしない珍文が書いてあります。

右ページは20回ぐらい読むと何となく意味が分かってきます。

上段には

・既成概念が人間を束縛していること

・条件反射のように決まった道筋で考えることを『生きること』のように思わされていること

・そしてそれを抜け出すために考えること(≠ゴールすること)こそが『回=回』である

下段には

・『回すこと』は、『回すこと』自体が目的である。

・人間は『回すこと』で改めて人間として回帰出来る。

・貴方は科学用語で言うところの『固有状態』であり、『回=回』とは自分が『固有状態』であると知るためのアルバムである

と書いています。

『回す』とは、自分の意志で動くことかな?『貴方が固有状態である』というのは、貴方は貴方でしかない、誰らしくもなく貴方らしく生きなさい、ということだろうか。そういや救済の技法もこんなテーマだったかなと、ふと思ったのでした。

救済の技法

救済の技法

 
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