カミヅキ記録帳

読書、映画、ゲーム、平沢進、ALI PROJECT、雑記。

読書

【読書感想】あなたは何が正しいと思いますか?ストVの”Nボタン論争”で考えるマイケルサンデルの「正義」(これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学 /マイケル・サンデル)

流行の本というのは概して浅い物です。多くの人間が理解できるということは、それだけ面白くて簡単な本ということだからです。 だから10年以上前に流行ったこの本もきっと浅いんだろうと思ってたんですけれども、とんでもない。かの有名なトロッコ問題が面白…

【読書感想】深夜ラジオ的テンションの馬鹿小説からクトゥルフ風ホラー短編まで!人の想像力の果てしなさを思い知らされる良作SF短編集(流れよわが涙、と孔明は言った /三方行成)

抱腹絶倒の馬鹿ギャグ小説から不条理SFホラーまで幅広いジャンルの短編が5編収録されている短編集。どの話もぶっ飛んでるとしか言いようがなくて面白かったです。 各短編ごとに感想を書いていきます。

【読書感想】少しエッチな大人のための御伽話(ノルウェイの森/村上春樹)

流行り物に飛びつくのが苦手でした。流行ってるから読んでるのか、自分が好きだから読んでるのか分からないのが嫌だったんですよね。もしも前者だった場合、自我が無いことを認めてしまうような気がして。 まあ、30歳にもなるとそういう変なこだわりというの…

【読書感想】こじらせたSNSの使い方をする女性たちに迫る一冊(承認欲求女子図鑑 ~SNSで出会ったヤバい女子たち~/にゃるら)

SNSでよく見る様々なタイプの女性(エロ自撮り女子、コスプレイヤー女子、Vtuberの中の人など)を「承認欲求」というキーワードで括ってインタビューした本です。 彼女達がSNSで承認欲求を満たすようになった理由はとても凡庸でどこかで聞いたことがあるよう…

【読書感想】お前らの望む便利なヒットの法則は無い(ヒットの設計図 ポケモンGOからトランプ現象まで/ デレク・トンプソン)

この一冊を読めばヒット作の秘密が……何もわからないっ!! むしろ一発当てることが如何に不確定なカオスに満ちているかがよくわかる本。

【読書】生まれや環境による不公平さを受け入れたうえで、恵まれたやつらに渡り合うための悪あがきを考えよう(1%の努力/ひろゆき)

「努力」という言葉には「血反吐を吐きながら無理難題を量で解決する」という裏の意味が副音声として存在しがちなんですけれども、この本ではそれを「99%の努力」と呼んで目指すことを否定しています。まあ、世の中には血反吐を吐いた程度じゃ解決すること…

【読書】孤島×館×天使x殺人事件。手堅い出来だが、この作者ならもっと面白く出来た気も?(楽園とは探偵の不在なり/斜線堂有紀)

2021年のこのミス第6位の本です。

【読書】オタク+発達障害+ゆるやかな絶望。今の世代の”負”を切り取った文学作品(推し、燃ゆ/宇佐見りん)

書き出しが強烈なインパクトに塗れている小説と言えば夏目漱石の「吾輩は猫である」と、川端康成の「雪国」が思い浮かぶんですけれども、この小説の書き出しも負けていません。 推しが燃えた。ファンを殴ったらしい。

【読書】「努力は才能に勝る」はただの神話?サイコパスは遺伝する?"言ってはいけない"不愉快な真実(言ってはいけない―残酷すぎる真実― / 橘玲)

ジャンプ的価値観の敗北……

【読書】ハルヒ公式によるハルヒパロディ。キャラは成長しているが展開は二番煎じに近い何か。(涼宮ハルヒの憤慨/谷川流)

この巻は飛ばしても良いかもしれない……。

【読書】並みのタフさじゃ生き残れない、壊れかけの霞が関(ブラック霞が関/千正康裕)

「午前七時、仕事開始。二七時二〇分、退庁。」というキャッチコピーに惹かれて購入。 自分より収入の高い人間が労働条件の悪い職場で働いているのを見て安心したいという最低すぎるきっかけで手に取ったんですけれども、漠然としか知らなかった官僚の仕事を…

【読書】このシリーズもそろそろネタ切れかー?(銀翼のイカロス(半沢直樹シリーズ)/池井戸潤)

半沢シリーズらしく敵をぶちのめす瞬間は爽快感があるものの、そこに至るまでの過程が好みじゃなかったです。 ドラマ版は面白かったんですけれども、小説版は半沢シリーズにしてはちょっと渋い出来。

【読書】元スポーツ新聞社勤務の元AV女優が教えるAVの舞台裏(AVについて女子が知っておくべきすべてのこと/澁谷果歩)

性に関する話はタブー視されがちですが正直なところ結構気になるじゃないですか。むしろ人間の本能としてタブー視されているものほど知りたくなるような気もします。というか男子ならAVの話は大好きですよね。 そんな知的好奇心を満たしてくれる本が今回紹介…

【読書】青春のほろ苦さを切り取った、人の死なないミステリー(クドリャフカの順番 「古典部」シリーズ /米澤穂信)

「氷菓」を始めとする「古典部シリーズ」がよく出来ているのは、使われたトリックには必ず青春のほろ苦さが入り混じっていることです。 「古典部シリーズ」の3作目、「クドリャフカの順番」は文化祭を舞台にした人が死なないミステリー小説です。

【読書】「西尾維新」というキャラクターを描いた小説(少女不十分/西尾維新)

「西尾維新」という作家名がまるでレーベルやブランド名のように流通しているから許された作品。前衛的というか、現代芸術的というか。

【読書】都市伝説にもっともらしい理屈を付ける、新感覚ミステリー(虚構推理/城平京)

クソラノベかと思いきや流石は本格-ミステリ大賞なだけある。

【読書】とにかく驚きたいという人は絶対買うべき(十角館の殺人/綾辻行人)

この小説は、綾辻行人のデビュー作であり、当時のミステリーというジャンルに関わる全ての人(作家、読者問わず)に衝撃を与えた紛れもない名作です。

【読書】ドラえもんをモチーフにした、少し不在(Sukoshi Fuzai)な少女の物語(凍りのくじら/辻村深月)

この作品は辻村深月がドラえもんから受け取ったメッセージを小説の形に昇華した、彼女からドラえもんへの恩返しのような作品です。 随所にドラえもんの道具の名前が出てくるというのもそう感じた理由の一つではあるのですが、何よりも作品の根底に流れるメッ…

【読書】最近の挫折本+ひとつの記事にしにくかった本

読んだはいいけれども、読むのを諦めたり、ブログのネタにはしにくかったものの残留思念。

【読書】ホリエモンの飯インタビューはガチ(堀江貴文VS.鮨職人 鮨屋に修業は必要か?/堀江貴文)

VSとタイトルにはありますがホリエモンが寿司職人と修行の是非について議論する本ではなく、和やかに対談しているだけの本です。

【読書】運は操れない!!!!(運は操れる/メンタリストDaiGo)

運は操れる!と書いていたのでサイコロの出目操作でも出来るようになるのかと思っていたんですけれども、そういう本じゃないみたいです。自分は不運だと思い込んでいたのは実は心理的な話であり、運が良い人はそもそも成功確率が高くなるような習慣や考え方…

『憂鬱』『消失』に続く大きなターニングポイント(涼宮ハルヒの陰謀 /谷川流)

久しぶりの長編です。 『消失以降』に起こったキャラクターの内面的な変化をリセットせずに、それを物語に組み込んでいて、とても面白かったです。 特にハルヒの人間的な成長っぷりにはちょっと感動しました。

「細かすぎて伝わらないモノマネ」に通ずる、地味でニッチだけど面白い視点のエッセイ(阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし /阿佐ヶ谷姉妹)

ツイッターで大絶賛されていたのを見て買いました。 阿佐ヶ谷姉妹といえば僕の中では『細かすぎて伝わらないモノマネ』で宗教勧誘のおばさんとか万引きGメンのモノマネをしていたイメージなんですけれども、あの地味でニッチなんだけどちょっと面白い感じが…

良くも悪くも役に立つのは10年後(1日ひとつだけ、強くなる。世界一プロ・ゲーマーの勝ち続ける64の流儀 /梅原大吾)

言わずと知れた日本で一番有名なプロゲーマー、格闘ゲームの””神””と称される梅原大吾(通称ウメハラ)の著書です。 今でこそ面白配信おじさんの一面も強くなったウメハラですが、この本が出たころは露出も少なくてめちゃくちゃ神格化されてたなあ、と当時が少…

戦争経験を持ち出して命の重みを語られたら平服するしかない(明日をひらく言葉/やなせたかし)

この本、人生のバイブルとして挙げてる人がいてもおかしくないぐらいの名著。

トヨタの現社長が型破りなのはわかった(豊田章男/片山修)

前半の人物の話は自分の中で””わかる””範囲の話なんですけれども、車業界のあれやこれやが絡む後半の経営の話はどうにも興味が無さ過ぎて目が滑ってですね……

病的にクセのある人たち(パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか/岡田尊司)

プライムリーディングで気になった本は全て読むという縛りで生きているのでダウンロードしたんですけれども、医学的な観点で書かれていてちょっと難しかったです。途中からほぼ流し読みになりました。 身近な人間の性格に問題があると思ったときに読むのがい…

意識が低い系の自己啓発本(自分は自分、バカはバカ。他人に振り回されない一人勝ちメンタル術/ひろゆき)

ちょっと前に「他人と比較してはいけない」と主張する禅僧の本を読んで「そうは言っても難しいじゃんね」という感想になりました。この本も似た内容を主張していますが、こっちの方が実践的で僕は好みです。

世界で6番目に売れた本(そして誰もいなくなった/アガサ・クリスティー)

今さら読みました。 ある意味基礎教養レベルの本です。 タイトルだけ聞いたことがある人も多いのでは? この作品の設定をオマージュした作品も結構あるので、早めに読んでおくとこれからの読書経験が豊かな物になるかと。

凡人芸人と天才芸人のすれ違い小説(火花/又吉直樹)

人気芸人・又吉直樹が書いたうえに、かの有名な芥川賞を受賞したことで有名な作品です。 良くも悪くも本の評価にネームバリューが影響してしまっていて、「芸人が書いたから受賞しただけで大して面白くない」だの「芥川賞だと思って期待してたのにガッカリだ…

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